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駒大苫小牧全国制覇

 
北海道の高校野球チームがこれほど活躍するとは!?」
第86回全国高校野球選手権大会で、北海道の駒大苫小牧高校が優勝したの
には驚かされました。
まさか北海道の高校野球チームが夏の甲子園で全国制覇を達成することなど夢にも思いませんでしたから。

しかも、登録メンバー全員が北海道出身ですから素晴らしい快挙です。さらにさらに、翌第87回大会もあれよあれよと言う間に勝ち進み57年ぶり史上6校目の夏連覇を果しました。まさに同校の黄金時代到来です。

初優勝は他チームを圧倒する打撃力で、2度目の制覇は、前回の優勝を経験している林主将をはじめベンチ入りした6選手がチームの核となり、投攻守走四拍子揃ったスキのない野球を展開し、他校を寄せ付けない強さがありました。

特に、松橋、吉岡、田中と3枚揃った投手陣が力を発揮しての連覇達成でした。
   

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                このページの目次

1、駒大苫小牧 全国制覇 第86回全国高校野球

2、旭川南が初のセンバツへ


3、苫駒 5年連続7回目の甲子園 第89回夏の高校野球

4、駒大岩見沢9年ぶりのセンバツ出場 

5、90回記念夏の大会北は駒大岩見沢、南は北海高校

6、鵡川高校 5年ぶり3回目のセンバツ決定

7、91回夏の北海道大会展望

8、第91回大会 北北海道は旭川大高、南は、札幌第一が・・・。

10、北照高校が3度目のセンバツ出場


11、北照高校の初戦は秋田商業

12、旭川実業、11年ぶりの夏甲子園

13、北照高校、春夏連続の夢舞台

14、旭川実業、ミラクル起こせず

15、北照、雨に消える

北照、雨に泣かされ初戦敗退
全国大会1回戦3日目第3試合                        2010年8月9日
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
北 照 高 校 0 0 0 1 0 0 0 1 0 2
長 崎 日 大 1 0 0 2 0 0 0 1 × 4
 夏の甲子園大会で北北海道代表の旭川実業と、南北海道代表の北照高校が8月9日、大会3日目の第3、4試合に相次いで登場しました。
結果は両校とも初戦で敗退、勝てば実現するはずだった北海道の南北対決も夢と消えました。
春の選抜大会でベスト8まで進出した北照高校は長崎日大と対戦しました。
両チームは、試合前や試合途中にバケツをひっくり返したような強い雨で試合開始が約1時間遅れたり、試合途中に中断を余儀なくされるなど難しいコンディションの中で戦わなければなりませんでした。
北照主戦・又野知弥投手は、初回いきなり長崎日大のトップバッター・島袋翔輝にスライダーをライトスタンドまで持っていかれ先制されました。
普通ですと、ここで崩れ失点を重ねてもおかしくない場面でしたが、動揺を最小限に押さえ、すぐに落ち着きを取り戻しました。
二回の守備では女房役の捕手・西田明央が1塁走者を牽(けん)制で刺す強肩を見せつけ援護するなどバックが盛り立て、四回まで自分のペースで相手に追加点をやらない粘り強い投球を披露しました。
その間、四回には又野自身が左越え本塁打で追いつき、テンポが良くなりかけた矢先の五回裏、四球の走者を置いて長崎日大の7番・高尾宗一郎に甘く入ったフォークを捕らえられ、2点本塁打を浴びて再びリードを許しました。
その後、雨が激しくなり1時間以上中断しました。
雨が止み試合再開後は一進一退が続きましたが、先に試合を動かしたのは北照でした。
終盤の八回表、北照は無死から四球で出塁した2番・木村悠司を中軸の西田がレフトオーバーの2塁打を放ちホームに迎え入れ、1点差と追い上げます。
しかし、後続が長崎日大の主戦・中村惣平のストレートに押され凡退。
その裏、二死走者なしから長短2本の安打で1点を追加されそのまま押し切られました。
選抜大会の2回戦の福岡・自由ケ丘戦で四球を選び相手投手のけん制球に頭から帰塁した際、利き指の親指を負傷し、センバツ後、1ケ月ほど投球も打撃練習もできず、下半身強化に努めました。
夏の南北海道大会でようやく復調。
紆余曲折を経て苦しみながらも春夏連続出場を果たしました。
南北海道大会を含め、初めて追う立場になった北照は、最後までリズムに乗り切れず、8強入りした春の選抜大会のような旋風を巻き起こすような活躍の再現はなりませんでした。
又野投手の高校野球は終わりました。
しかし、図抜けた体格から放たれる速球は140km半ば、打っては高校通算40本近くの本塁打を放ったスラッガー。
同投手の前途は洋々です。
近い将来、もうひとつ上のレベルでの活躍を期待したいと思います。
旭川実業、ミラクル再現ならず
全国大会1回戦3日目第4試合                        2010年8月9日
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
旭 川 実 業 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
佐 賀 学 園 2 1 0 0 1 0 0 1 × 5
 南北海道代表の北照が破れた直後の第4試合に登場した旭川実業。
この日は空模様がはっきりせず、第3試合が雨で長時間中断し、一時は試合ができるかどうかも危ぶまれましたが、何とか持ち直しました。
しかし、試合開始は、はじめの予定より大幅に遅れて午後6時を回っていました。
ナインに動揺は見られませんでしたが、長時間待たされることは、集中している心を乱され肉体的なコンディションも微妙に影響を受けるはずです。
試合開始早々の一回表、旭川実業は、2番・久保田陸が左前に落として塁に出ます。
後続が四死球を絡めて2死ながら満塁と先制のチャンスが広がりました。
ここで6番・三浦将吾は、佐賀学園先発の左腕峰下智弘の140kmを超える速球にタイミングが合わず三球三振に倒れ先制はなりませんでした。

四回表旭川実1死2、3塁から、遊ゴロで3走大保は本塁寸前タッチアウト
その裏、旭川実業は主戦の鈴木駿平が佐賀学園2番・柴崎貴也にファウルで再三粘られた挙句にヒットを打たれ守りのリズムを崩しました。
3番・峰下智弘の当たりがセカンドのエラーを誘いピンチが広がります。
4番・野口翔平は1塁ゴロに倒れましたが、5番・柴崎翔也がライト前に運び3塁から柴崎貴が還り、佐賀学園が先制しました。
続く6番・山口将太のサードゴロも3塁手・三浦将吾がエラーするなど、序盤に旭川実業の守備陣に堅さが見受けられます。
続く二回裏は、8番・貝原辰徳に無死からレフト前ヒットを打たれます。
9番・大谷瞭平は送りバントを失敗しましたが、1番・北村剛輝にレフトへ適時2塁打を浴び1点を追加され、さらに連打にスクイズを絡めてこの回2点、差は3点に広がりました。
なんとか反撃したい旭川は四回表、この回先頭の4番・大保拓真が引っ張ってライト越えの2塁打でチャンスを作ります。
5番・持立翔太は凡退しましたが、6番・三浦がレフト前に運ぶヒットや盗塁などで1死2、3塁と絶好のチャンスを迎えました。
次のバッターは7番・渡部生夢。
普通ですと、まず1点というケースですが、岡本監督は強攻策を選択しました。
強打した渡部の打球は力なくショート前へ転がりました。
これを見て3走大保は果敢に本塁を狙いましたがこれは無理。
続く鈴木が三振に倒れて旭川実になかなか点が入りません。
相手投手峰下は立ち上がりこそ制球に苦しみましたが、味方打線が着々加点して立ち直りました。
旭川実業はそんな峰下を攻めきれないまま回は進んで九回。

力投する旭川実業先発の鈴木駿平投手
スコアボードにはゼロが並んでいます。
旭川実としては、一矢報いたいところです。
しかし、トップバッターの三浦は三振に倒れます。
ここで岡本監督は原尚輝を代打に送りました。
原は峰下の速球に食らいつき見事ベンチの期待にこたえてレフト前ヒットで出塁しました。
途中から入っていた8番・金丸遥亮の時、代走佐々木陸が2盗に成功、金丸の中前ヒットでようやく1点が旭川実業に入りました。
そして、代打室井元太が倒れてゲームセット。
旭川実業は、この試合随所に好プレーや 好走塁をみせて「らしさ」を披露しましたが、序盤の逸機と守備の破綻が最後まで響き主導権を奪えませんでした。
11年前、強豪を次々と倒して旋風を巻き起こしミラクルと言われた旭川実業、今大会ではその再現はなりませんでした。
目標だった甲子園での北海道南北対決も実現しませんでしたが、また次に期待したいと思います。

北照高校、春夏連続甲子園!夏は19年ぶり
第92回全国高校野球選手権大会
南北海道決勝戦                           2010年7月26日
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
北 照 高 校 0 2 0 1 0 0 0 1 0 4
函 館 有 斗 0 0 1 1 0 0 0 1 0 3
 南北海道大会の決勝は、7月26日に北照高校と函館有斗高校の間で行われました。
北照高校は、二回表に主戦でもある又野知弥が、函館大有斗・堤口の内角直球を技ありの一発をレフトに放り込みました。
又野が、今大会4本目となる本塁打で先制するなど投打に渡る活躍で函館大有斗を僅差で振り切り春夏連続、夏は19年ぶりの甲子園出場を決めました。
センバツ8強の北照は打っては3番・又野、4番主将の西田明央を中心に打撃力には定評がありましたが、夏の南北海道大会では全6試合で失策がわずか2個と守備力が格段にアップしたことを印象付けました。要の捕手・西田の存在はことの他大きく、強肩とインサイドワークで又野をリード、決勝戦も又野は堅守に支えられて持ち味の速球と変化球のコンンビネーションで相手打線に立ち向かいましたが、3連投のツケが回ってきたのか終盤に足がつるアクシデントに見舞われ最後はアップアップ、気力で最後まで投げ抜きました。
しかしながら、センバツベスト8まで勝ち進んだ実績を活かして、紆余曲折はあったものの投打ともにレベルアップした北照高校。
夏はまだ甲子園で勝ったことがありませんが、今大会の目標は当然センバツ越え。
187pの右の本格派・又野投手は今大会注目の投手の一人です。
対戦校のマークも厳しくなりますが、初戦を突破すれば2回戦で北北海道代表の旭川実業との道内南北対決も現実味を帯びてきます。
ところで、北照は春センバツで準々決勝まで勝ち進みましたが、2回戦の福岡・自由ケ丘戦で四球で出塁した又野がけん制で帰塁の際、頭から突っ込んで利き指である右手親指を突き指するというアクシデントに見舞われました。
その試合は左腕投手・千葉竜輝に救援を仰ぎ、なんとか勝利することができましたが、翌日の大垣日大戦は、河上敬也監督に直訴して先発しましたが、利き指の傷では思ったように制球することが出来ず、初回に3点を献上して早々と降板、チームも大差で敗れ去りました。
あれから4ヶ月、再び戻ってきた甲子園。
河上監督は、「忘れてきたものがありますので」と言葉少なに語りました。
又野にとってはリベンジの大会でもあります。
センバツ1回戦の対秋田商業との一戦で見せた好投をまた見てみたいものです。
夏初戦の相手は長崎日大、大会3日目の第3試合で激突します。  
            
旭川実業、11年ぶり3度目の甲子園
第92回全国高校野球選手権大会
北北海道決勝戦                          2010年7月23日
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
旭 川 実 業 0 1 0 0 3 3 1 1 0 9
武 修 館 高 0 0 0 0 0 4 0 0 0 4
 旭川実業は、この試合ヒットが13本、さらに8つの犠打を記録するなど手堅い攻めで9点を奪い武修館に完勝しました。
特に、二回表は小椋航平のスクイズで挙げた先取点が旭川に大きな自信を植え付けましたが、この回だけで犠打、セーフティーバンドを含めて4度バントを敢行し、武修館の好投手上田昌人を機動力で揺さぶり続けました。
五、六回は持立の2ランホーマーなど長短打と犠打を絡めて3点ずつ追加し大会屈指の右腕を攻め立て試合の主導権を握りました。
決勝戦で9点と大量点を挙げたのには伏線があります。
旭川実業はこの大会、1点差試合が3度、2点差試合が2度とイバラの道を歩んでの決勝進出です。
特に準々決勝、準決勝戦は敗色濃厚な最終回に逆転や勝ち越すなど粘り強い試合運びで勝ち上がりました。
ですから、選手達は1点の重みをよく知っていてバントなど小技を成功させることで大量点に結び付けました。
甲子園出場が決まった瞬間のナインの喜びは、まさにお祭り騒ぎ。
接戦の連続の末、つかんだ優勝だからこそ感動も大きかったのでしょう。
旭川実業と言えば、なんと言っても15年前の第77回大会を思い出します。
初戦で四国の強豪・松山商業(愛媛)に5−4で競り勝つと、勢いに乗り次戦は、鹿児島商業に15−13と打撃戦で勝利をモノにし、3回戦は千葉の名門・銚子商業に4−2で勝利を収めて準々決勝へ進出しました。8強戦は福井の敦賀気比に2−3で敗れましたが、全国の名だたる強豪と大接戦を演じて上位進出を果たした同校はミラクルと称され当時の戦いぶりは今でも語り草になっています。
37歳とまだ若い岡本大輔監督も「就任してから目標は全国制覇。1試合1試合全力を尽くす」と、伝統の機動力野球を前面に、15年前、先輩が巻き起こした旋風を再び甲子園で起こそうと虎視眈々と狙っています。

駒大苫小牧 北海道勢初の全国頂点に
第86回全国高校野球選手権大会
 
初優勝の時は丁度、高校野球と平行して、遠くギリシャのアテネでは、オリンピックが開かれていて、日本中が久しぶりに日本選手の活躍で話題になっていましたが、北海道だけは別格で、「駒苫」の快進撃の話題一色に塗りつぶされました。

そして、地元苫小牧はもとより、札幌、旭川をはじめ北海道全体が一丸となって「駒苫」の活躍を応援していました。

特に、済美高校(愛媛)との決勝戦当日は、苫小牧の街中は人っ子一人いない状態に陥りました。みんな自宅や職場でテレビにかじりつき、「おらがマチの選手」の一挙手一投足に目を凝らして観戦していました。

試合は、取ったら取り返す打撃戦で、だれもがハラハラドキドキの心境だったことでしょう。
そして、13−10と接戦を制し全国4、146校が挑んだ高校球児の祭典で頂点を極めました。
初の全国制覇を成し遂げた瞬間の地元の街の様子は、まさにハチの巣を突付いたような大騒ぎだったことは容易に想像できます。

その証拠に優勝した2日後、地元で行われた優勝報告会には数千人の地元ファが殺到して身動き出来ない光景がテレビに映し出されていました。

ただ、連覇を果した時は、優勝後、野球部長の暴力事件が発覚。「優勝の取り消しも」との憶測が流れ、後味の悪さだけが残ってしまいました。



 
結局、暴力事件そのものは選手とは無関係と言うことで、優勝旗は無事に2年続けて津軽海峡を渡りましたが、高野連、学校側の自粛要請により初優勝時のような熱狂的な歓迎風景は影を潜めました。


北海道の高校野球は、大正9年北海中学が第6回全国中等学校野球大会に初出場したことからして大変歴史があります。

草創期の北海中、函館中、札幌商時代に始まり、第41回大会からは北と南に分かれ数多くのチームが挑んでは、そのたびに跳ね返され続けてきた「夏」の厚い厚い壁をついに打ち破った瞬間、選手は何を思ったのでしょう。

もちろん、大きな喜びに包まれたのでしょうが、むしろ長年、北海道の高校野球を見守り続けてきた多くのファンの方に感慨深いモノがあったことだと思います。

甲子園の最多出場を誇り、センバツで準優勝の経験のある北海高校(旧北海中学)をはじめ、古くは三笠、札幌開成、函館有斗、東海大、駒沢大の付属系高校で占める南北海道。

帯広三条、旭川竜谷、釧路江南、中標津、旭川大高などの北北海道勢と、結構名前だけは知っている学校がたくさんあります。そんな中で駒大苫小牧の活躍は突出しています。

高校野球は、指導者の力量が70%を占めると言うのが私の意見です。
高校野球に限らずチームスポーツ、個人スポーツを問わず指導の良し悪しが結果を左右するのはある意味当然とも言えます。

そして、次に来るのが選手の能力。そして設備と続きます。
いくら能力のある選手をたくさん揃えてもその力をうまく引き出せなかったら結果は付いてきません。

名門、強豪校と言われる学校は、そうした指導者が選手の力をうまく引き出し大きな大会で結果に繋げていくので「越境してでもあの先生から教えてもらいたい」と、素質のある選手が集まりチーム内競争でさらに互いの力を高めていく好循環を引き出します。


            阪神甲子園球場

とはいえ、「駒苫」など北国のチームは冬場、土のグランドが使えません。せいぜいキャッチボール程度です。

年中、土の上で練習できる南のチームに対しハンディを課せられていますが、ここでへこたれない我慢強さを北国のチームの選手達は身に付けています。

雪が降り積もったグランドは寒さで、カチカチのアイスバーン状態になります。このアイスバーンの上に、ノックの雨が降り注ぐ話しを聞いたことがあります。

寒さで血の循環が悪い上、凍ったカチカチの氷の上でスライディングやダイビングキャッチを試みると、ユニフォームが破れ、膝頭から血がにじみ出たり、打ち身で痛くてたまらないと言います。

そんな厳しい練習を冬の間、何ヶ月も繰り返すと、自然に粘り強さとたくましさが醸成されていきます。
加えて最近の東北、北海道の主に私学のチームは関西から多くの野球留学生を迎え入れ、レベルアップが顕著です。油断すると置いていかれるほど多くの強豪校が育ってきています。

駒大苫小牧の香田誉士史監督は、九州は佐賀の生まれで甲子園には選手として3度出場し、同校の監督に就任してからも毎年のように、チームを憧れの夢舞台に導いている名指導者です。
まだ若い身で追われる立場に立たされていますが、ご自身は常に前を向いて進んでいます。

強いチームの存在は他のチームの標的になるとともに、その地区のレベルは飛躍的に向上します。

「駒苫」が健在である限り北海道の高校野球の未来は明るいでしょう。

と、書いた矢先、駒大苫小牧高校の
第87回全国高校野球大会」優勝メンバーを含む3年生野球部員10名が、他部の生徒と卒業式の夜に、苫小牧市内の飲食店で飲酒・喫煙し警察に補導されたことが判明し、学校側は独自の判断でセンバツ大会を辞退すると言うニュースが飛び込んできました。

同校は、2回目の全国制覇後、野球部長の部員への暴力事件が発覚。優勝取り消しも観測されていた経緯がありましたが、この時は部員には落ち度はないと言うことで、取り消しにまでは至らず、部長の1年間謹慎処分が課せられていました。

その一方で、高野連から学校側に対し、教育の一環として生徒指導には、厳正に対処して頂きたい旨の厳重注意の指導を受けてもいました。

今回の不祥事は、卒業直後の開放感から
度が過ぎた行為を引き起こしたもので、篠原校長はじめ香田誉士史監督、佐々木野球部長が辞任しました。

前回の野球部長の暴力からわずか半年あまりの不祥事に、センバツ辞退と管理監督者の辞任は、当然のことで全国優勝した重みが驕りに変質したのは、自覚の足りなさと野球部の体質にも問題があるように思います。

2004年までは、秋の公式戦が終了すると、3年生は退部届けを出して野球部から離れていましたが、現在は卒業するまでは部員として登録が抹消されません。

今回の不祥事で、一番いたたまれなかったのは、事件とは全く関係ない1、2年生部員です。道大会を制し、明治神宮大会でも優勝して、センバツに思いを馳せていたナインはやりきれないことでしょう。

大会ナンバーワンと目される主戦田中将大を擁し、夏ー春連覇を目指していたチームが戦わずしてその夢を砕かれるのは、一高校野球ファンとしても心が痛みます。


同校の全国的な活躍で上げ潮ムードに乗っていた北海道勢が、今回のことを教訓にさらなる活躍を続けられるよう祈らずにはいられません。

旭川南高が初のセンバツへ

 第79回センバツ高校野球大会の出場校を決める選考委員会が1月26日、大阪で開かれました。その結果昨秋の全道大会で初の優勝を飾っていた旭川南高校が大方の予想通り初めてのセンバツ出場を決めました。

旭川南高校校舎(同校応援ブログか)

ここのところ北海道の高校野球のレベルは駒大苫小牧を筆頭に着実に上昇していて、約2ヶ月後に開かれる本大会で旭川南高の活躍が期待されます。
旭川南高の甲子園出場は春は今回が初めてですが、因みに「夏」は、第46回大会(昭和39年ので北・北海道大会決勝で滝川商業を破り初めての憧れの夢舞台出場を果たしています。その時は、宮崎代表の宮崎商業と初戦で当り、0−2で惜敗しています。
当時は宮崎の全盛時代が幕を開けた直後で、宮崎商業は前年に続き2年連続の出場で、後にプロ野球広島カープ入りし、首位打者を獲得した水谷実雄選手がチームのエースとして活躍、ベスト4まで進出するなど宮崎のレベルが北海道より若干勝っていました。
旭川南高は、43年ぶりのこんどは春の甲子園出場ですが、春、夏、秋の全道大会には通算16度出場している北・北海道の強豪ですが、秋季の全道大会出場は30年ぶりです。過去、甲子園にはもう一息と言うところまで何度も行きながら涙を飲んでいました。
旭川南高校は、昭和31年学校法人旭川南学園、旭川南高等学校として設立され創立50周年を迎えたばかりの高校です。昭和49年には旭川市立旭川南高校に昭和55年には北海道立に移管して現在に至っています。

              第59回秋季道高校野球 全道大会
        第59回秋季北海道全道大会
準決勝
  小樽北照高 010000001 |2
  駒大岩見沢 30000010×|4

  旭川南高 001200000|3
  北海道栄 000000000|0
  

決勝
 駒大岩見沢 001000000 |1
  旭川南高  00210000×|3

 昨年のセンバツは夏の甲子園で連覇を果たした北海道の駒大苫小牧高校(苫小牧市)が秋の明治神宮大会でも優勝し、北海道枠1校と明治神宮野球優勝枠の2校がセンバツへの出場権を得ていましたが、駒大苫小牧高校3年生野球部員らが飲酒、喫煙し補導される不祥事を起こし、春の選抜大会出場を辞退して夏春連覇の道は絶たれていました。
同校に代わって補欠1位校の北海道栄高校が25年ぶり4回目の甲子園への出場を果たし、明治神宮枠から旭川実業が3年ぶり2回目の甲子園出場を射止めました。

旭川南高校優勝の瞬間

旭川南高優勝の瞬間


全国10地区の秋季大会優勝校が集って明治神宮大会が東京の神宮球場で開かれましたが、北海道を制した旭川南高は、東海地区の覇者・常葉菊川(静岡)と対戦しました。しかしながら、結果は2−6の完敗。実力の差を見せつけられました。
しかも、相手の両左腕投手の変化球にてこずり、終わってみれば、7連続を含む16の三振を奪われる始末。左投手との経験が少なかったとはいえ、左腕投手に全くタイミングを合わせることが出来ず力不足を痛感したナイン。
敗戦直後のミーテイングで打線の中軸、反怖和也遊撃手(2年)が昨年11月の明治神宮大会で負けた後のミーティングで、小池啓之監督のどうしたら打撃に力がつくかとの問いかけに、答えた具体的な方法が春の解禁までに10万回の素振りを達成することでした。
明治神宮大会で痛切に感じたのは対戦相手のバットスイングの速さ。
自分たちとの違いを痛切に感じたナインも反怖選手の意見に賛同し春に向け監督との約束を実行しています。
今では、選手たちが10万回を軽く越える勢いで続けており、センバツ出場が決まってからその勢いに拍車がかかっています。
監督も最初は半信半疑だったものの、選手たちの有言実行を頼もしく見守っています。
今の時期の旭川は、雪と氷の世界。実戦に即した練習環境が作れない中、選手達には素振りひとつするにも、コースやスピードを常に頭に入れ考える野球を指導しています。
見守るコーチも選手達の成長を感じ取っている様子。開幕まで40日。秋とは違った旭川南高の成長した姿が甲子園で見られるはずです。
打撃が今1歩の旭川南高ですが、守りの方は主戦左腕・浅沼寿紀を中心に堅守を誇っています。
浅沼は、明治神宮大会など大舞台になると、気が優しくナインの信頼もイマイチでしたが、
「弱気は最大の敵」と帽子のひさしに大書してピンチの時は、帽子を取って自分を取り戻す努力をしています。

第59回秋季高校野球全道大会で優勝した旭川南高の場内一周

また、精神面を鍛えるため、昨春から約10キロの早朝ランニングを繰り返しています。
さらに新チーム結成後、小池監督から主将を任され、徐々に「チームを引っ張らなければ」と、自覚が出てきて、ナインにとっても頼もしい存在へ変身しようとしています。
もともと181cmと体格的に恵まれていて、しかも左腕。長い腕を利しての腕のしなりやバランスの取れた投球は将来を嘱望されるに十分です。
特に手元で伸びる球には威力があります。大きく割れるコンビネーションでコーナーに投げ分ける制球力があり三振も驚くほどではありませんが、67回投げて54個はまずまずでしょう。
冷静さを失わなければ、どんな強豪とも互角に渡り合える実力を持っているはずです。

           旭川南高校の横顔
 旭川南高校は、昭和31年学校法人旭川南学園と言う私学として創立されました。その後、昭和47年に男女共学となり昭和49年から市立の北海道旭川南高校に、昭和55年から北海道立旭川南高校と珍しい過程を踏んで平成17年に創立50周年を迎えました。
野球部創立は2年遅れですので今年が記念の節目の年になります。創部から10年も経たない昭和39年には、早くも夏の全国高校野球選手権に出場しています。
野球部は選手38名、マネジャーが4名の計42名で3月には、気候と施設など練習環境が整った関東地方遠征を経て、他校との対外試合を数試合こなして本番に備えます。
 同校は、野球ばかりではなく数々の運動クラブから有名選手を輩出しています。
その筆頭はレスリング部です。開校3年目にはレスリング道場が完成。
昭和42年に高校総体のレスリングで全国制覇を成し遂げています。
昭和43年のメキシコオリンピックではOBの中田茂男選手が金メダルを獲得、昭和47年のミュンヘンオリンピックでは阿部巨史選手が4位入賞を果たすなど当時、日本のお家芸のひとつだったレスリングの中核を担った輝かしい歴史があります。
また、遡って昭和43年に開かれたフランスのグルノーブル冬季オリンピックのスピードスケートには大塚博文選手が出場しています。
さらに驚くべきことに、女子柔道部は高校総体、国体の強豪中の強豪で、恵本裕子選手がアトランタオリンピックで金メダルを、上野雅恵選手はアテネオリンピックと世界選手権で金メダルを、佐藤愛子選手はフランスジュニア柔道選手権を制覇したほか、数々の国際大会で優秀な成績を挙げた選手を多数輩出しています。
こんなにたくさんのオリンピック選手、しかも金メダリストを輩出した高校は日本広しと言えどもそうはないでしょう。
ほかに文化部も活発に活動しており、平成2年にはOBの五郎部俊朗氏がチャイコフスキーコンクールの声楽部門で「バッハ最優秀賞」を受賞しています。
 

柔道の先輩上野選手とナイン



残念 !旭川南1点に泣く
浅沼の好投報われず
第79回選抜高校野球
 
1回戦大会5日目第1試合                  2007年3月27日
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
旭 川 南 高 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
創 造 学 園 0 0 0 0 1 0 0 0 × 1

 前半は、行き詰る投手戦が続きました。
 両チームともに左腕の好投手を擁し接戦が予想されたこの試合、旭川南・浅沼、創造学園大付・赤羽ともに期待どおりの投球を披露しテンポの良い試合が展開されました。創造学園大付は五回裏、先頭の5番赤羽が中前にヒットを放ち、バントで送られた一死2塁のチャンスに7番窪田がライト線を破る2塁打で2走の赤羽が返り1点を先制しました。両チームが挙げた得点はこの1点のみ。創造学園大付には虎の子の、旭川南高には重くのしかかるこの1点が明暗を分け結局、創造学園が何とか守り切り接戦にピリオドを打ちました。
 創造学園大付・赤羽はスライダーやスクリューボールなどの変化球がさえ、旭川南高の打者のタイミングをうまくはずして10個の三振を奪い安打も散発3安打に抑えて完封勝利を納めました。
 
旭川南の主戦・浅沼は、緩いカーブを有効に使い130`に満たない直球を見た目以上に速く見せるなど打者のポイントをずらす工夫で被安打4、無四球と最高のピッチングで対抗しましたが、五回のわずか1度のピンチに、外角のストレートをうまくライト線に運ばれた1球が命取りになりました。
 旭川南に惜しまれるの走塁ミス。
初回、四球で出た2番反怖が4番阿部の打席の時に中途半端に飛び出し2塁でタッチアウト。七回は、1アウトから5番浅沼が四球で出て盗塁失敗。最終回は先頭打者の1番田中が中前打で出塁、送りバントで一死2塁と1本出れば同点のチャンスを迎えましたが、投手の巧みなけん制球に誘い出されて3塁でタッチアウト。バッターの3番穴井もスクリューボールにバットが空を切り万事休しました。

2塁けん制3塁寸前も・・

この辺りは、冬場の雪でグランドでの実戦経験の乏しさが表れたような気がします。

 旭川南・小池監督は、「接戦は予想通りだったが、相手の投手のうまさにしてやられた。浅沼も良く投げたが、打てなかったのが敗因。夏は打線を強化して、また来たい。」と話していました。
駒苫5年連続甲子園!
第89回全国高校野球南北海道大会


5年連続7回目の甲子園出場を決めた駒大苫小牧ナイン


南北海道大会決勝戦
                     2007年7月22日
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
函館工業 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
駒大苫小牧 3 0 0 1 0 4 4 3 × 15

 第89回全国高校野球選手権南北海道大会は22日、札幌円山球場で決勝戦が行われ、抜群のスピードを誇る駒大苫小牧高校が函館工業を破って5年連続7回目の甲子園出場を決めました。函館工業は初回、一死満塁の先制機を逃すなど、チャンスは作るものの、駒苫の対馬=久田のバッテリーの前にゼロ封を喫し、 44年ぶり5回目の甲子園出場はなりませんでした。
決勝は、駒大苫小牧の打棒が爆発。初回、相手失策と死球が絡んで迎えた好機を長短打であっさり3点を先制、主導権を握ると、あとは練習どおりの成果を拾うを披露。点差が開いても集中力を切らさず、相手のすきを突く走塁や、わずかな守備の乱れを見逃さない細かい野球がナインに浸透していました。終盤だけでも7点を追加、結局18安打の猛攻で函館投手陣を打ち崩しました。
 投は先発・対馬の速球が冴え、7回途中で交代するまで9個の三振を奪う力投を見せ、後を久田、片山が締めくくりました。駒大苫小牧は、1、2戦こそ打線が湿り勝ちで調子に今ひとつ乗れなかった感もありましたが、大会が進むにつれ、投打がかみ合い、危なげなく第1の関門を突破しました。
 この夏は、史上初の4年連続決勝戦進出と言うとてつもない記録がかかっています。昨年の田中(現・楽天)のような絶対的なエースはいませんが、片山、対馬、久田の左右の投手陣は、今年は数で勝負。粒が揃っています。打線はチーム打率が3割8分5厘と高く、武田、小鹿、幸坂、佐藤など4割を超えるバッターが揃っています。
本番が近づくにつれ攻守走3拍子揃った素晴らしいチームに脱皮してきました。今年の夏も「駒苫」の名が全国に轟き渡ることでしょう。
今年は、北北海道代表の駒大岩見沢に続き、南北海道も駒大苫小牧と、駒沢大学の姉妹校がそろって甲子園に乗り込み、旋風を巻き起こしそうです。


駒岩 9年ぶりの夢舞台!
第89回全国高校野球南北海道大会


9年ぶり3回目の夏の甲子園出場を決めた駒大岩見沢ナイン

北北海道大会決勝戦                    2007年7月20日
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
旭川実業 0 0 0 0 0 1 0 0 1 2
駒大岩見沢 4 0 0 0 0 2 2 1 × 9

 第89回全国高校野球選手権北北海道大会は20日、旭川スタルヒン球場で決勝戦が行われました。昨年まで南北海道に属していた駒大岩見沢が、投打とも旭川実業を圧倒して9年ぶり3度目の夏の甲子園出場を決めました。。
 決勝では、旭川実の好投手北山に対し初回、及川雄貴選手の3塁打に加え、4連続単打など長短6安打を浴びせて4点を先取、早々と試合の主導権を握りました。
 北北海道の南北空知地区が統合され、同校は空知地区代表として北大会に初参加、栄冠をつかんだ。チーム再編に伴い、空知地区から出場した駒大岩見沢は、「ヒグマ打線」の異名を持つ伝統的に打線が看板のチームです。今大会でも1試合の平均得点が7点と打線が爆発し、参加123校の頂点に立ちました。しかし、今大会では主戦の大型右腕白崎の好投が光っていました。球威のある直球にキレのあるスライダーのコンビネーションで6試合37イニング投げて奪った三振が36個。ほぼ1イニングに1個の割合で三振を奪っています。制球にも自信を持っていて与えた四死球は、わずかに6個と安定した投球を披露しました。控えには、小林や2年生左腕板木がいて、投手力は万全です。失策も6試合で5個と堅守を誇っています。
 前述の打線は地区大会のチーム打率が3割5分1厘を記録、中村の4割4分4厘を筆頭に3割打者がずらり並んでいます。どこからでも点が取れる打線を組んでいます。特に長打力を秘めた巨漢小野のバッティングは注目です。ただ、畳み掛ける打線の迫力は相当なものですが、足を使った攻め、盗塁やヒットエンドランをはじめ、犠打も1試合2個平均と機動力野球はあまり得意とはしていません。甲子園のような全国の精鋭校が集まる大会では、一つのミス、ワンチャンスを逃すと勝機も逃げて行ってしまいます。夏は3回目でも、春センバツには7回出場している駒大岩見沢。甲子園を知り尽くしたベテランの佐々木啓司監督の采配にも注目です。



第89回全国高校野球選手権大会開会式

第89回全国高校野球選手権大会             
 2007年8月10日
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
帝 京 高 校 0 1 0 5 0 0 1 0 0 7
駒大岩見沢 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1

 9年ぶり3回目の出場の駒大岩見沢は、
大会3日目第1試合で、2年連続10回目出場の東東京代表・帝京高校と対戦しました。
 初回の立ち上がりのピンチをしのいだ駒大岩見沢はその裏、1死2塁から3番及川がセンターの頭を越えフェンスに達するタイムリー2塁打を放ち1点を先制しました。しかし、その直後の2回表、帝京は2死3塁から1番本間のセンター前タイムリーヒットで試合振り出しに戻しました。4回表、帝京は1死2塁から9番垣ヶ原のセンター前ヒットで2対1と勝ち越すと、攻撃の手を緩めず、1番本間、2番上原もヒットで続き1死満塁と攻め立てます。3番長田は四球で押し出し、4番中村のセンター犠牲フライで4対1と差は広がるばかり。さらに5番鎌田の右中間を破る2点タイムリーでさらに2点追加され、この回大量5点を奪われ6対1と、大きくリードを許しました。駒大岩は1回途中からマウンドに上がった帝京・垣ヶ原を攻略できないまま回は進み、7回にも1死満塁から8番高津のショートゴロの間に1点を追加され試合の大勢が決まりました。駒大岩見沢は、帝京先発の大田に3安打を浴びせ幸先良いスタートを切りましたが、急きょリリーフした主戦左腕の垣ヶ原の伸びのある直球と切れるスライダーに翻弄(ほんろう)され、その後は散発4安打で10個の三振を喫しました。白崎ー小林と継いだ投手陣も、振りの鋭い帝京打線に掴まり被安打13、与四死球7と乱れ初戦突破は成りませんでした。

力投する駒大岩見沢の主戦白崎勇気

5回裏駒大苫小牧2死一、二塁、高橋は中前適時打を放つ。捕手小林


駒苫 初戦で散る
 
 野球どころ広島を勝ち抜いてきた広陵高校が相手とは言え、実績と実力を兼ね備えた駒大苫小牧が初戦で甲子園から姿を消すとは、だれが想像したでしょう。

第89回全国高校野球選手権大会              2007年8月11日
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
広 陵 高 校 0 0 0 0 1 1 0 0 3 5
駒大苫小牧 0 2 0 0 1 0 0 0 1 4

 試合巧者同士のこの日一番の好カード。広陵の好投手・野村に対し、切れ目のない駒大苫小牧打線がどう抑えるかがこの試合の焦点でした。野村は今年のセンバツで8強入りしています。夢舞台を経験した主戦は、この3ヶ月で大きく成長しているはず。駒大苫小牧は、打率4割を超す3番武田、4番佐藤のクリーンアップが注目です。また、投攻守どれを取っても水準以上の戦力を備えています。
 2回裏、駒苫は四球で出た佐藤を犠打などで送って3塁まで進みチャンスを広げます。ここで幸坂の中前安打で佐藤が生還し1点を先取しました。さらに2盗を決めた幸坂が片山の中前安打で返り、1点を追加、駒苫らしい抜け目のない点の取り方で試合の主導権を握りました。前半の戦いは、過去3年間、優勝戦まで勝ち進んだチームの自信とプライドが垣間見えます。
 5回表、広陵は中前安打で出た土生が敵失などで3進し、有水の左犠打で生還し、差は1点に縮まりました。 しかし、その裏、駒苫は2死から3連打を放ち再び2点差とします。

5回裏駒苫2死1、2塁に高橋が中前タイムリー

 6回、広陵は右前安打で出た林が櫟浦(とちうら)の中前適時打で生還し、再び1点差としました。終盤に入っても1点を争う試合展開に、スタンドもベンチもボルテージが上がります。
 さすが、甲子園を知り尽くしている、両チームの攻防にネット裏からも声援が飛びます。
 しかし、勝負は思わぬところから決しました。9回表、広陵は土壇場の2死1、3塁から山下の左前安打が飛び出しで同点としました。そして、林の2塁内野安打で3走・土生が飛び出すと、捕手・幸坂が素早く3塁にボールを送りましたが、これが悪送球となって、2者が還って、ここで広陵が始めて勝ち越しに成功しました。駒苫には、悪夢のような失策がらみで失った実に大きな2点でした。 このままでは引き下がれない駒苫も9回裏、2死走者なしから幸坂が右前2塁打で出塁。キャッチャーのパスボールで一挙に生還し、1点差に迫りましたが、代打樋渡友紀が空振りの三振を喫し、万事窮す。駒苫の史上初の4年連続決勝進出の夢は潰えました。9回表の守備の乱れがすべてだったでしょうか。駒苫打線も好投手野村祐輔を的確に捉え、ゲームの主導権を土壇場まで握っていました。片山ー対馬ー久田の投手陣もそれぞれの役割は果たしました。
 初戦で散った駒大苫小牧ですが、北海道の高校野球界を引っ張るリーダー的存在に変わりはありません。北海道に帰ったら、早速新チームが始動します。香田誉士史監督のもと、この夏の悔しさをバネに、こんどは来年の春センバツを目指して、強い駒大苫小牧の雄姿を見たいものです。

思いも寄らぬ初戦敗退に沈痛な駒大苫小牧ナイン

駒代岩見沢 9年ぶりの選抜!
21世紀枠・武修館は惜しくも落選

            第60回秋季全北海道高校野球大会
              駒大岩見沢7−5小樽北照高校
 

昨夏全国選手権出場を決めた駒大岩見沢高
 
 昨秋の第61回全北海道大会で9年ぶりに優勝した駒大岩見沢高校が昨夏に続き、今春の第80回記念選抜高校野球大会の切符を手にしました。
 第80回記念選抜高校野球大会の出場校を決める選考委員会が1月25日、大阪市内で開かれました。今年は記念大会のため21世紀枠が3校など出場校は例年より4校増え、一般選考32(神宮大会枠2を含む)、21世紀枠3、希望枠1の計36校と選抜史上最多となりました。

 選考作業は午前9時から始まり、はじめに21世紀枠を決定。続いて10地区に分かれて一般選考に入りました。
 20校が出場した全北海道大会で優勝した駒大岩見沢高が、一般枠で文句なくすんなり選ばれました。準決勝で駒大岩見沢に0−5で敗れた武修館高校が21世紀枠候補になりました。
 寒さの厳しい釧根地区にある私立の武修館高校はこのところめっきり力をつけてきた学校で、過去3年間、全国選手権北海道大会や全道大会など8強以上に進出しています。昨秋の全道大会を1人で投げ抜いた大久保を中心とした守りのチームです。

第80回記念センバツ高校野球が開かれる阪神甲子園球場
 今大会の21世紀枠は北海道、東北、関東をAブロックとして選考が実施されましたが、過疎が進む房総半島の最先端部に位置する南関東の安房高校が関東大会初戦敗退ながら、強豪と互角の戦いを演じ、はつらつとしたプレーが評価され、しかも、来年度には安房南高と統合されるなど厳しい環境の中、過去3年間退部者を一人も出さない部の活動が選考委員の目を引き付けAブロック代表に選ばれました。このため武修館高校は惜しくも選から漏れました。
 ここのところずっーと、駒大苫小牧が1校抜きん出て一人勝ち的存在だった北海道の高校野球情勢ですが、昨年夏、北北海道から駒大岩見沢が3回目の甲子園出場を果たし、昨秋の全道大会も制して9年ぶりの春センバツと、駒苫1強時代は終わりを告げた感があります。
 南北海道の小樽北照高も力をつけ、今回、21世紀枠の選から惜しくも漏れましたが、武修館にしても今後マスマス戦力が充実していくこと明らかで、北海道の高校野球も群雄が割拠する時代を迎えようとしています。
 ところで、センバツを決めた駒大岩見沢ですが、夏3回に春は9年ぶり8回目の出場です。
 チームカラーは投打にバランスが取れていて大舞台を経験している選手が多く、大崩れしないところでしょうか。
 新チームの公式戦打率は、3割9分5厘、本塁打5本と伝統の「ヒグマ打線」は健在です。
 特に全道大会の決勝、対北照戦は、九回に逆転された駒岩がその裏、土壇場で追いつく粘りを発揮し延長十回に途中出場の高橋がサヨナラ本塁打を放つ劇的勝利を収めています。
 一方、守りは昨夏の甲子園でベンチ入りした主戦左腕の栃木が成長。4試合を完封、とキレのあるスライダーを武器に緩急を付けた安定した投球を披露しました。また、2番手右腕の古川にも完投能力があり控え陣も豊富にコマが揃っています。
 駒大岩見沢の強みは、何と言っても捕手の松本。昨夏の甲子園を経験していて状況に応じた的確なリードで投手陣や内外野を引っ張っています。
 昨年夏の甲子園は帝京高校に1−7で初戦敗退を喫し、秋の明治神宮大会も6−13と東北高校にねじ伏せられています。
 全国規模の大会で結果が残せていない駒大岩見沢高校。
 ここ数年、全国の高校野球ファンの脳裏には、同じ系列校の駒大苫小牧高校の強烈な印象が残っています。
 レベルの高い北海道と言う定着したイメージを維持するためにもセンバツで、昨夏のリベンジを果たしたいとナインはじめ学校関係者も願っていることでしょう。
 今年は第80回の記念大会です。上の2枚の写真は同じ記念大会でも第60回の記念大会(昭和63年3月26日)の開会式の光景です。満員のスタンドからその当時、高校野球の人気の高さがうかがわれます。

駒 岩 初 戦 で 散 る
自 慢 の 打 線 爆 発 せ ず
第80回記念選抜高校野球
 第80回記念選抜高校野球大会が3月21日、リニューアルされた阪神甲子園球場で開幕しました。内野スタンド改装の第一期工事が終わって初のお披露目で、4万4000の大観衆が詰め掛けました。昨秋の地区大会と21世紀枠、希望枠で選出された出場36校が、真新しい球場に足跡を記し記念大会が幕を開けました。
 昨秋の北海道大会を制した駒大岩見沢高校が、開会式直後の開幕試合に登場、愛知の21世紀枠で出場の成章高校と対戦しましたが、2−3と惜しくも破れ初戦突破は成りませんでした。

大会初日第1試合                     2008年3月22日(土)
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
成 章 高 校
0 0 0 1
0 0
0 2
0
3
駒大岩見沢 0
0 0 1
1
0
0
0
0
2

 
昨秋の公式戦打率が3割9分5厘と打撃力を活かして北海道大会を制した駒大岩見沢高校。破壊力満点の攻撃力は「ヒグマ打線」の異名を持ちます。
 打線が爆発し打ち合いになれば駒大のぺース。
 それとも3年連続「21世紀枠」推薦で、ようやく36年ぶりに「甲子園出場」を手に入れた、野球どころ愛知県の成章高校は、投の小川を軸に守りがしっかりしています。
 両校の対戦は、リニューアルなった甲子園初の試合とあって4万4千と最近にない大観衆が詰め掛けた開会式直後の第1試合として行われました。
 駒大岩見沢が打線を前面に、先手必勝で初回から積極的に打って出る攻撃型に対し、成章高校は主戦・小川を軸に守りを固め、後半勝負を目論む対照的なチームです。
 駒大岩見沢の左腕・板木投手は変化球を主体に打たせて取るのが身上の技巧派投手です。
 立ち上がりに不安があるだけに、駒大としては早い回に点を取り自分達のペースに試合を引き込みたいところです。


駒大岩見沢主戦・板木投手

 板木投手は試合前、直球主体に、攻めの投球をすると語っていましたが、試合が始まってみると、直球で押すと言う言葉とは裏腹に、立ち上がりからカーブ、スライダーを多投、直球も高目に外れるなどボール、ストライクがはっきりしていて、もうひとつピリッとしない投球が続きます。
 ただ、変化球のキレは良いようで、成章の打者の空振りが目立ちます。
 しかし、同校が狙っていた先取点を四回表、成章に奪われます。
 内野の失策で出した走者を6番倉内がレフト越えの2塁打で返し1点を先制されました。
 駒大もその裏、2死からヒットとエラーで得た1、3塁のチャンスに8番板木が、ライト前に落として、すかさず同点としました。
 なおも五回、2死2塁の場面で及川の放った痛烈な打球が3塁手を襲い1、3塁とチャンスは広がります。
 ここで、投手小川の擬投に1塁ランナーが飛び出してしまい1、2塁間に挟まれますが、野手の落球で3塁から青山が生還し、2点目が入り逆転に成功しました。
 本来の駒大岩見沢打線ですと、イケイケムードになるところですが、その後も走者は出しますが、成章の小川投手の強気の投球の前に、「あと1本が出ず」攻略することが出来ません。
 「野球は7、8、9、の3イニングで決まる」が持論の成章糟谷監督の教えを忠実に守ってきた成章ナインが、終盤の八回に反撃に出ます。
 この回、先頭の2番都築が中前打で出ると、犠打に四球や安打を絡ませ倉内の2本目のタイムリーなどで2点を挙げ試合をひっくり返します。
 駒大岩見沢は結局、この2点を追いつくことが出来ず、2―3で初戦敗退を喫してしまいました。
打撃には自信を持ち、主戦左腕板木を擁すなどチーム力は高く評価されていた駒大岩見沢ですが、この試合では、ヒット8本を打ちましたが、日頃の攻撃力を披露する所までは至りませんでした。

四回裏、打者板木が右前にヒットを放ち同点とする。

 相手投手の気迫の前に、自分達の打撃が出来ないもどかしさを感じました。
 上位打線はセンター方向に、逆らわずに打ち返していましたが、全体に直球に差し込まれ大振りが目立っていました。
 やはり基本はセンター返し。板木投手はどこか傷めているのでしょうか。
 変化球のキレはまずまずでしたが、直球の投球数の少なさ、今ひとつのスピード、立ち上がりの不安定さなど、今年は例年と比べ夏までは短いですが、近年、北海道と言えば強豪と言うイメージが定着しています。
 今日の負けを徹底的に分析して、また「夏」、夢のグランドへ戻ってきてもらいたいものです。
第90回全国高校野球選手権記念大会
北北海道代表 駒大岩見沢

 「ヒグマ打線が復活!」・・・・・・・・・。
 第90回全国高校野球選手権記念大会が8月2日、阪神甲子園球場で開幕しました。今年は90回の節目の大会で例年より5校多い出場校に加え、北京オリンピックが間もなく開幕するため大会日程が大幅に繰り上がっての開会です。
 ところで、クジ運とは不思議なもので、この春のセンバツで開会式直後の開幕試合に登場した北北海道代表の岩見沢高校が、「夏」も開幕試合に登場しました。
 センバツでは主戦左腕の板木投手を擁し、秋の北海道大会で4割近い打率を残して、勇躍甲子園に乗り込んできました。
 駒大苫小牧に代表される、最近の北海道勢の活躍から戦前の評価は高いものでした。
 しかしながら、初戦で京都成章高校に終盤逆転を喫し「短い春」は終わりました。
 ただ、自慢の打線が打てなかった訳ではありません。
 実際相手を上回る8本のヒットを打っているのですから、問題はヒットや四死球で出た走者をいかにして本塁に迎え入れるかと言うことです。
 センバツ後に就任した高橋真次監督は「甲子園で勝てるチーム」を目標に掲げました。「北海道では打てても甲子園では打てないし、打ってもつなげられない」と、就任と同時に1点の重さを痛感した監督は徹底して走者を進める犠打や足を絡めた練習を繰り返しました。
 夏の甲子園は2年連続4回目の出場ですが、まだ勝って校歌を聞いたことがありません。
 「甲子園に勝利の忘れ物をしてきた」と板木勇幸投手(3年)が話すように、春に悔しい思いを味わったナインには、センバツの屈辱を晴らすことが脳裏から離れられません。
 そのために苦しい練習に打ち克ち、夏の夢舞台を勝ち取ったナインからは精神的にも一回りもふた回りも成長した姿が見られそうです。
「夏」 に 復 活 だ !  ヒ グ マ 打 線
開幕試合1回戦第1試合 8月2日(土)
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
下 関 工 業
0 0 0 0
0 3
0 3
0
6
駒大岩見沢 0
0 6 0 2 0
0
0
×

 これが春と同じチームかと、思えるほど駒大岩見沢の打棒は見違えるほど長足の進歩を遂げていました。
 中でも3回の攻撃は見事のひと言に尽きます。9番バッター高木の3塁打を足がかりに5本の長短打を絡ませ一挙6点の猛攻。開会式の余韻に浸っていたスタンドの度肝を抜きました。
 これで、「春の俺たちはとは一味違う」と確信したナインから緊張がほぐれ、いつものリラックスした打撃が戻っていました。
 5回にも4本のヒットを続けて2点を追加しました。
 「ヒグマ打線」は、25年前に初めて甲子園(センバツ)に出場した時に付けられた名称です。
 強くなる手段として筋力トレーニングでパワーを付け、強打で勝ち抜く野球を身につけさせました。
 蔦文也監督率いる池田高校(徳島)の全盛期、夏春連覇を達成した大会の時のことです。
 打撃主体の駒大岩見沢は「やまびこ打線」と呼ばれた池田の「北国版」と地元では呼称されていました。
 それからずっと打撃で打ち勝つ野球を基本にしてはいますが、甲子園で勝てるチーム作りのために犠打の精度アップと脚力の強化により、全体のレベルアップに取り組んでいます。

無死3塁、駒大岩見沢・青山が先制適時打を放つ
 昨夏は4年連続決勝進出を目指した駒大苫小牧とともに出場し、2校とも初戦敗退を喫しました。
 初めて夏の勝利を味わった今年のチームが、甲子園でどこまで成長するのか。
 ただ、夏の甲子園で初勝利を挙げたことを喜んでばかりはいられません。
 この試合では反省点も多く見受けられました。
 一つが練習に練習を重ねてきたバント練習が本番では活かされたと言い難い結果に終わったこと。二つ目は守備陣に不安を抱えているということ。
 そして、何より大切なのは主戦左腕の板木の制球の不安定さ。実戦から遠ざかっていたこともあり、 初戦のこの日は、本来のデキとは程遠くピリッとしない内容に見受けられました。
 この試合、相手が初出場で堅さの残る下関工業でしたが、確かに前半は大量リードに楽勝ムードも漂っていましたが、後半猛追を受けて終わってみれば2点差の辛勝です。
 後半突き放すことが出来なかった打撃陣とともに、すべての全ての面で検証し、修正を加え2回戦以降の活躍を期待します。
南北海道代表 北海高校
 北海高校の名前は、春・夏、毎年のように甲子園に出場していましたので、京都・平安高校とともに非常に馴染みのある名前でした。大分前のことでしたが、強豪と改めて思い知らされたのが1963年春のセンバツ大会のことでした。
 わが郷土・宮崎から日南高校が、初めて甲子園に駒を進めて初戦での相手が北海高校と聞いて、まだ小学生でしたが、とても勝てる見込みはないなあと思ったのを今でも良く覚えています。主戦が左腕の吉沢投手で大会NO1左腕の評価を受けていました。
 確か高校卒業後、巨人に進んで活躍したはずですね。宮崎代表の日南も初の甲子園でしたが、ハツラツとプレーし差のない試合をしたはずです。左腕から繰り出す速球とカーブは打てそうにもありませんでしたが、短くもって食らい付くバッテイングを実践したのが昨日のことのように覚えています。
 日南は翌春も出場を果たしています。赤ヘル旋風を巻き起こした時の一回り前のことです。北海高校はこの年、吉沢投手の怪腕がうなり、決勝まで上り詰めました。
 待ち構えるのは、あの下関商業の池永正明投手です。北海道に初の優勝旗をとの意気込みで決勝戦に臨みましたが、相手が一歩上でした。それでも立派な準優勝に輝きました。もうひとつPL学園を甲子園の常連校にしたきっかけは同校の戸田善紀投手ですね。沖縄の首里高校が相手でしたが、21個の三振を奪いました。小学校高学年だった私はこの頃、非常な野球少年でその前の年の作新学院の春夏連覇や怪童尾崎行雄投手のいた浪商時代から後は高校3年頃までは、良く記憶しています。
 ただ、大学に入って他のことに興味が移り高校野球空白の期間が長く続きました。
 ところで前置きが長くなりましたが、今年の北海高校は9年ぶりの夏の大会出場と聞いて、「ヘエッー」と言う感想です。北海道と言えば北海、北海と言えば北海道というくらいの印象を持っています。

北海の大黒柱・鍵谷投手と捕手の立島
 しかし、ここのところは、南北海道は駒大苫小牧が猛威を振るっていましたからね。
 前回出場が10年近く前になりますか。春もあまり出ていなかったようで。それでも春・夏合わせて45回の出場ですか。気が遠くなる数字ですね。
 話しは変って、北海道から遠い九州のそれも田舎の田舎の宮崎に住んでいますと、北海高校の情報が乏しいのが正直なところです。
 しかし、いろんなデータをあさって集約しますと、素晴らしい戦績を残しているではありませんか。特に投手が良さそうですね。右の本格派の鍵谷陽平君は均整の取れた身体から繰り出す直球が魅力ですね。投球回数を上回る奪三振は何よりも好投手の条件です。制球力も抜群です。
 1人で7試合も投げ抜いたスタミナはタダ者ではありません。ただ、大阪の夏の暑さは独特です。しのげるかどうか。北海道も確かに夏場は暑い日が続きますが、スリバチの底は40度を越えるムシブロです。
 後ひとり経験豊かな投手がいれば万全ですが・・・・。打線も強力で南北海道大会を通して、ほとんど危なげない試合展開で勝ち上がっています。打つべきところは打ち、送るべきところは、キッチリ送る。平川監督の考えがナインに浸透しています。「負けない野球をベースにして、勝つ野球を考える」・・・。何か禅問答のようですが、言うべきことは分かります。
 先ほども書きましたが、ほとんどの試合をワンサイドで勝ち上がってきた。ここもひとつ焦点ですね、接戦になった時、先行された時、どんなピッチングを見せてくれるか鍵谷投手自身競った試合をしていないだけに不安な面もあります。
 また、先行されたとき自分達の野球ができるか。これも注目されます。いずれにせよここ最近、駒大苫小牧を軸に盛り上がりを見せる北海道の高校野球。甲子園でもハツラツと自分達の野球で旋風を巻き起こしてもらいたいですね。
 組み合わせを見ると、愛知の強豪の東邦高校ですか。これまた名門ですね。
 春夏合わせて42回の出場は北海高校と遜色ありません。
 チームの特色は、まさに打のチーム。地方大会の戦績を見てもすべての試合で打ち勝って甲子園を勝ち取っています。レベルの高い愛知県での成績ですから、データと実際の実力に大きな開きはないはずです。
 上位下位どこからでも点が取れる打線は脅威です。北海・鍵谷投手にとっては、まさに骨のあるチーム。真価が問われる一戦になりそうです。
乱打戦の末、北海高 散る!
1回戦8月6日(水)
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
東邦高校
1 0 1 3
2 0
7 1
0
15
北海高校 0
0 0 1 2 1
4
0
2
10
 試合開始のサイレンが鳴り止まない内に投じた鍵谷投手の1球目のストレートを東邦の1番山田が、ど真ん中ではありましたが打ち負けずにスタンドまで持っていった当たりには度肝を抜かれましたね。何しろ鍵谷投手が思い切り腕を振った球速144q/hの剛球ですので全くビックリしました。
 一番ビックリしたのは、当の鍵谷投手と打った先頭バッターの和田君ではないでしょうか。
 ただ、この強烈な先制パンチは鍵谷投手に大きなダメージを与えたのは確かです。
 力みから球が高目に抜け140q中盤の速球で押さえ込もうと言う気持ちが働き、後半へ向けてスタミナを消耗していったような気がします。
 さらに追い討ちをかけたのが三回東邦2番小宅の右本塁打です。この回辺りから直球からスライダーに切り替えた矢先、もうこの時点でアップアップだったはずです。
 恐らく本人にとってもこれだけ打たれたことはなかったはずです。
 五回には4番野々川にスライダーを中越えに運ばれこの日3本目の本塁打。
 投げる球投げる球を打ち返される全国クラスの中でもひとつ抜けた存在の東邦高校の打撃力だった気がします。

主砲池田が左越えに意地の一発
 結局、七回途中で降板しましたが、140q中盤の直球には魅力があります。この経験がきっと生きると信じます。
 終わってみれば15点のビハインド。
 しかし、打撃には自信を持つチームは、ただでは引くはずもありません。
 東邦投手陣から、打たれたら打ち返せとばかりに15安打で10点を挙げて、打撃のチームの片鱗を存分に見せてくれました。
 主砲池田の1発など、普通でしたら、ワンサイドで勝っても良いくらい攻撃は普段の力を出し切ったことと思います。
 北海道の名門としてこの敗戦の意味を十二分に分析して33回目の出場の折はその雪辱に十分燃えてもらいたいと思います。
駒 岩 後 半 打 線 爆 発 !
2回戦8日目第3試合  8月9日(土)
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
盛岡大付属
0 0 0 0
0 0
0 3
0
3
駒大岩見沢 0
0 0 0 1 3
2
2
×
8
 出場4度目にして、初めて校歌を聞いた駒大岩見沢でしたが、盛岡大付属を相手に2回戦も突破しました。盛岡大付属主戦鴇田は身長190センチ、93キロの体格を生かした威力ある直球と多彩な変化球が武器の本格派投手です。駒大岩見沢の各打者はこの試合の前半、140km/hを越えるストレートと切れのあるスライダーにてこずり、なかなかヒットがでませんでしたが、それでもファールで粘って球数を投げさせていたのはのはさすがです。
 4回初ヒットから2死満塁までチャンスを広げましたが、ここは実りませんでした。
 駒岩先発の板木投手はヒットこそ打たれますが、要所を締めて危なげないピッチングで前半は投手戦の様相です。
 ゲームが動いたのは5回でした。駒大岩見沢は、この回先頭の7番佐藤秀が、3球目のストレートをなんとセンターのスタンドへ放りこみました。盛岡大付の鴇田にしては、不用意にストライクを取りいった打ちごろのど真ん中高目の球で悔いが残ったことでしょう。その後のバッターの配球を見ると明らかに動揺が見て取れます。盛岡大沢田真一監督は、9番を四球で出すと金沢にスイッチしました。

駒岩佐藤秀、中越え本塁打を放つ。
 ちょっと早い気もしますが、監督の考えですのでなんとも言えません。
 盛岡大付属は今日が甲子園での初めての試合です。随分待たされてコンデションの調整も大変だったことでしょう。しかも春1回、夏5回甲子園を経験していますが、まだ勝ったことがありません。
 盛岡大高にとっては、長い間待たされた初戦と言うことと、まだ甲子園の勝利を経験したことがないので傷口が小さい内にスイッチしたのだと思います。
 続く6回は1死後、4番松本が一塁手のエラーで出塁、5番及川が三遊間を抜いて1死1、2塁ここで
6番古川がライトへ3塁打を放ち2者を迎え入れ3点目が入りました。さらに前の打席で本塁打を打った佐藤秀が3塁線を破る2塁打で4点目が入りました。結果的には、盛岡大付属の投手交替が裏目と出ました。ここで3人目多田ガマウンドへ上がりました。
 駒大岩見沢は、7回も攻撃の手を緩めません。先頭の青山がストレートの四球で出塁、2番川村がキッチリ送って1死2塁のチャンスを迎えます。3番小平は三振に倒れましたが、4番松本が四球を選んでチャンスを広げます。ここで及川が中越えの3塁打を放ち2者が生還、差は6点に広がりました。
 甲子園で念願の1勝を勝ち取った駒田岩見沢ナインのハツラツぶりはどうでしょう。
 主戦板木は、ヒットは打たれるものの、なかなか盛岡大に点を与えない好投を続けていましたが、8回甲子園の独特の暑さに参ったのでしょうか。1死満塁から3番の中村にセンターへ持っていかれこの回3点を失いました。この辺りは板木もアップアップに見えました。
 ただ、この試合は味方打線が活発に点を取ってくれたのでなんとか完投できましたが、課題は試合後半のスタミナでしょうか。特に競った時に踏ん張りきれるか。
 攻撃はこの試合の前半は苦しみましたが、後半に入ると持ち前の打撃力を発揮、「ヒグマ打線」はこの試合も健在でした。
今日出陣 相手は近畿の強豪智弁和歌山
 駒大岩見沢は甲子園で大きく成長を遂げてきましたた。初戦の後半スタミレ切れした主戦投手の板木も2戦目は制球をきっちり修正し、持ち前の集中打の威力は存分に生かして、見事な夏の甲子園2勝目を挙げました。
 試合を重ねるごとに選手が甲子園の雰囲気に慣れ、普段の力を存分に発揮する環境が整ってきたのでしょう。どのチームにも言えることですが、甲子園で優勝あるいは上位へ進出するチームは必ず長足の進歩を遂げています。
 駒大岩見沢も2戦目は落ち着いて自分たちの試合をすることができました。
 普段の力が出せれば、もともと自力のあるチームですので、結果はついてきます。
 さて、ここからが問題です。甲子園で2勝してきたチームはいわゆる全国の強豪校と言われる存在です。対戦する和歌山代表の智弁和歌山は、特にそう言うことが出来ます。
 少し相手校について紹介しますと、
 学校が創立されたのは1978年と、まだ非常に新しい私立の小学校から高校まで揃い一貫教育を行なっています。1979年から監督を務める高嶋仁氏は創部2年目から今までずーっと同校の監督を務めています。その間、春1回、夏2回の優勝を誇っています。
 甲子園では名物監督と言っていいでしょう。試合中ずっとベンチの前で表情をまったく変えずに、仁王立ちしています。打撃には定評があり、甲子園には常に強力打線を率いて乗り込んできます。
 そんなチームですが、部員の多くはどこでも守れるいわゆるユーティリティープレイヤーが多いのも特徴です。投手陣は揃っており、 地方大会、甲子園とも細かい継投策で乗り切って晴れ舞台に出場します。姉妹校に奈良県の智弁学園があります。

智弁和歌山全景=同校ホームページから
 いわゆる野球学校と言われる高校とは一味違って、同校は学力でも全国的に有名です。毎年、東大に20名前後の合格者を出すほか難関校と言われる国立大や私立大に多数の卒業生を送り込んでいます。文武両道を地で行く学校でもあります。
 今大会は初戦の済美(愛媛)に完封勝ち。2回戦の木更津総合(東千葉)では、乱打戦の末、逆転勝ちしました。
 強力打線が持ち味で2試合とも2けた安打をマークしていますが、若干つながりに欠けるところも見受けられます。その辺りを板木投手がどう抑えるかもひとつの見どころです。
 2年生左腕・岡田俊哉投手も2試合連続で完投勝ち。岡田投手はこの夏が3季連続の甲子園で経験豊富、直球をはじめ、カーブ、スライダーなど変化球も多彩な投手ですので駒大としては、立ち上がりを攻めて先手を取ることが勝利の第一条件となるでしょう。
駒大岩身沢 3回戦で散る
3回戦12日目第3試合  8月13日(水)
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
駒大岩見沢
0 0 0 0
2 0
0 11
2
15
智弁和歌山 0
1 0 0 0 2
0
0
0
3
 智弁和歌山は、左の芝田を先発に持ってきました。
 初回、駒大は先頭の青山が四球を選ぶと、続く2番川村が送りバントを上げてしまい、併殺こそ逃れましたが、走者をスコアリングポジションに送れません。続く3番小平はセカンドゴロ併殺と攻め切れません。
 2回裏、先頭の松本がセンターへのクリーンヒットで無死から出塁します。続く及川も詰りながらもセカンド後方に落としノーアウト1、2塁の先制機を迎えました。古川が球を殺した送りバントを決め1死2、3塁とチャンスは広がります。ここで7番佐藤秀は強攻、これがずばり当ってボールは、ライナーでセンターへ3塁から松本が生還し、待望の先制点が駒大に入りました。なおも1死1、3塁と好機は続きましたが、8番板木の当りは1塁ゴロ併殺に切って取られました。ここはあと1点でも欲しかった場面です。
 序盤から中盤にかけて、先発板木も球をうまく散らして智弁打線に的を絞らせません。
 だが、5回表先頭バッターに左越えの2塁打を浴びます。次打者が送り1死3塁のピンチを招くと、9番西川にセンターへ2塁打を打たれ3塁から田甫が還り試合は振り出しに戻りました。
 1番浦田が二飛球で2死までこぎつけましたが、2番芝田のヒットで勝ち越しの1点が智弁に入りました。しかし、前半戦を終わって僅差の接戦です。高橋真次監督のゲームプラン通りの試合展開だったと思います。ただ、問題は甲子園3戦目の板木投手の後半のスタミナです。
 ここは早く「ヒグマ打線」が目覚めて板木投手を楽にしたいところです。
 そして、そのチャンスが訪れました。6回裏です。
 2死ランナー無しから4番松本が敵失で出塁、5番及川が5球目を中越えに3塁打を放ち松本が1塁から長躯ホームインしました。ついに同点です。
 ここで智弁ベンチが動き、投手を右の林に替えました。しかし、チャンスは続きます。2死3塁の場面で古川が三遊間を突破再びリードを奪いました。7番佐藤秀もレフトオーバーの2塁打を放ちましたが走塁ミスで2点止まりです。

駒岩、2回裏佐藤秀先制の中ライナーヒット
 しかしながら、駒大岩見沢にとっては接戦で終盤にもつれ込む理想の展開です。
 駒大打線は7回にも9番高木が2塁打を放ちます。
 この辺りは智弁ベンチは防戦一方です。ピッチャーを林から岡田にスイッチしました。
 そして、迎えた8回です。
 打順は2番芝田からですが、いきなり1球目をライト前に持っていくヒットで出塁しました。続く勝谷もライナーでセンターへのヒットを放ちます。
 ここで4番坂口が、板木の放った高目のストレートをセンターのスタンドまで持っていきました。アッと言う間に3点が入りました。5番森本も安打で続きます。まだ無死ですのでここは犠打で送り後続のヒットを待つところですが、送りバントが野選を誘いさらに7番田甫の送りバントが失策となり1点を追加、8番には死球を与えます。この時点でまだ無死しかも満塁です。板木投手もかなりバテているようで、球の勢いがなくなっています。替え時ではあります。そして、ベンチはここで板木に替えて沼舘をマウンドへ送りました。

智弁和歌山に敗れた駒大岩見沢ナイン
 9番西川をセカンドゴロに仕留める間にさらに1点追加、1番浦田には押し出しの死球、2番当っている芝田には中前へ運ばれ9点目が入ります。さらに3番勝谷はセンターへの本塁打、続く坂口はこのイニング2本目の本塁打を喫しました。高校野球で1イニング3本塁打も一人で1イニング2本塁打も聞いたことがありません。どちらも史上初の快挙だと思います。
 恐らく駒大ナインは何がなんだか分からない内に得点が次々と入っていったことでしょう。それにしても智弁和歌山の恐るべき破壊力です。
 結局、9回にも2点を追加され終わってみれば15−3の大差で敗れました。中盤までリードしていた展開で勝機も十分ありましたが、すべては8回、それも思いもよらぬ11点です。
 ナインも全国は広いなあと言うことを痛感したことでしょう。
 この悔しさを糧に、もう一段レベルアップしたチームで甲子園に戻ってきてもらいたいものです。
鵡川高校5年ぶり3回目のセンバツ 
道一、神宮四強、文句ない選出 ! !

全道大会に優勝した鵡川ナイン(同校HPから)
 第81回選抜高校野球大会(3月21日開幕、阪神甲子園球場出場校を決める選考委員会が1月23日、大阪で開かれました。
注目の北海道からは、鵡川高校が昨秋の全道大会優勝と明治神宮大会ベスト4が決め手となり文句なしの出場を決めました。一方、秋季大会決勝で鵡川高校に敗れた北海学園札幌高校が21世紀枠からの出場を目指しましたが惜しくも選考から漏れました。
鵡川高校は、昭和27年創立の道立校で野球部創部は昭和63年です。
過疎化が進み廃校の危機にあった時『町おこしの一環』として野球部に白羽の矢が立ちました。平成
9年に経験・実績ともに豊富な佐藤茂富氏が就任してからは、実力が飛躍的にアップ。
平成
14年には21世紀枠でセンバツに初出場を果たしました。
翌々年には秋季道大会を勝ち抜き一般選考で出場するまでになりました。

そして今回、実績、実力に文句のつけようがなく3回目の選抜に一般選考で選ばれました。
同校は、昨年の秋季道大会を制し明治神宮大会に出場して、準決勝で優勝した慶応(関東地区代表)に敗れたものの2勝を挙げ、全国レベルの力を示しました。
鵡川高校の特色は、投打のバランスが取れていることです。

 
主将の森泰一、巨漢から放たれる打球は圧巻

主戦・西藤昭太投手は恵まれた身体を利して
MAX40q/hの速球に磨きがかかるとともに、控えの石井は鋭い変化球を操り安定した投球を披露します。
また、攻めては地元特産のシシャモ打線の異名を頂戴していて、クリーンアップを中心に上位下位どこからでも点が取れ、
1試合平均得点も7,0を超えるなど今大会出場チームの中に入ってもAクラス評価の高い攻撃力を秘めています。
入学当初から打撃の素質が抜群だった主将の森泰一、柳田恭平それに投手の西藤昭太を中心に、佐藤茂富監督の野球哲学である「勝敗は野球の神様に任せて、正々堂々真正面から戦う」と言う考えが貫かれていて、犠打やバントなどを出来るだけ排した強気の攻撃でどこからでも点が取れる破壊力満点の打線は相手投手にとり脅威です。

特に昨秋の道大会では、5試合中3試合がコールド勝ち看板の強力打線が火を噴きました。
2回戦では北海高校、準決勝であの駒大岩見沢高と昨夏の甲子園出場校を撃破。
特に駒大岩見沢高戦では、主戦西藤の不調で2回までに6点のビハインドを背負う苦しい展開でしたが、ここから西藤、柳田、森のクリーンアップがそれぞれ本塁打を放ち、終わってみればコールド勝ち。
鵡川高のシシャモ打線が駒大岩見沢高のヒグマ打線を圧倒しました。
「今までで一番強い」と言う佐藤監督の言葉が、嫌が上でも地元の期待は大いに膨らんで生きます。

鵡川主戦・西藤昭太。恵まれた身体から繰り出す速球が魅力

             鵡川高校の甲子園
平成
14年初出場(21世紀枠)

★1回戦対三木高校(兵庫)
 得意の打線が爆発、128で初陣を飾りました。
2回戦広島商業対(広島) 01
 序盤から走者を塁上を賑わしますが、相手左腕投手を攻め切れず1点が入りません。逆に広島商業が虎の子の1点を守ってそのまま、試合終了のサイレンを聞きました。試合巧者の広商野球の前に闘志が空回りに終わった敗戦でした。

平成16年一般選考で2回目の出場を果たしました。
1回戦対八幡浜高(愛媛)63
 序盤から鵡川・宮田、八幡浜・平野の息詰まる投手戦が5回まで続きました。
6回に鵡川は相手投手の制球の乱れを突き2つの四球と安打で無死満塁の絶好の先制機を迎えます。
ここで宮田が左前にタイムリーを放ち待望の1点が入ります。
その後も内野ゴロなどでこの回3点、続く7回も1〜2番の大友、大塚の連続適時打などで3点を追加。終盤の八幡浜の反撃を3点に抑え逃げ切り、ししゃも打線鵡川が勝利した。

2回戦対社高校(兵庫) 12
この試合、3回に1点を入れその後、社高に反撃の糸口を与えず、イニングは進み社高の攻撃も9回の2死と、鵡川高校は勝利を目前にしていました。
ところが、社高は後がない土壇場から内野安打で出塁した走者に替えて送った代走が足でかき回し、奇跡の同点劇を演じました。試合は今大会初の延長戦に突入。
こうなると流れは社高へ傾いていきます。
主戦坪井も気を良くして、ストレートに伸びが出てきて鵡川高校に点を与えません。
そして、迎えた
14回の表、社高に1点が入り、これが決勝点となり、鵡川高校の16強進出はなりませんでした。
敗れたとは言え鵡川高校も堅守とエース宮田が延長
14回を一人で投げきるなど力を出し切っての敗戦でした。

第81回選抜高校野球,21日開幕!
鵡川、積極策で好投手攻略に自信

321日開幕!!
81回選抜高校野球大会が近づいてきました。
会場となる阪神甲子園球場は、第2期工事を終えその時を静かに待っています。
北海道から
3回目の春センバツ出場を果たした鵡川高校は、大会4日目の第2試合で岩手代表の花巻東高と対戦します。
基本的にバントはシャットアウトし、西藤昭太、柳田恭平、森泰一の重量クリーンアップを中心に打って繋ぐシシャモ打線の異名を持つ攻撃力、主戦・西藤昭太、マックス140km/hのストレートが魅力の石井克幸、さらに柳田が控える投手力、そつなくこなす守備力に、走塁を絡めた機動力と四拍子揃った鵡川高校。
昨秋の明治神宮大会で2勝を挙げ、この選抜大会で優勝してもおかしくないほど戦力が整い専門家からも高い評価を得ています。
その鵡川高校が対戦する初戦の相手が同じ北国・岩手の花巻東です。
このチームは何と言っても大会ナンバーワン左腕の呼び声が高い菊池雄星投手に注目が集まります。

184p、82sの堂々とした体格から投げ込むストレートは、最速で150q/hに届こうかと言う速さを誇っています。
一般に、打席に立つと、左の投手は右投手より
5q/hほど速く感じると言われます。
昨年の秋口まで制球に難がありましたが、上手からややスリークォーターぎみに腕を下げたことでコントロールも安定してきました。
恐らく左打者には、腕が背中から出てくる感覚で、非常に打ちづらくなったはずです。
日本のプロ野球ばかりではなく、メジャーのスカウトも注目する逸材。
得意の速球を決め球に、スライダー、カーブを織り交ぜ、投球回数以上の三振奪取率を記録していることからして、本来のピッチングをされると強打の鵡川打線と言えども攻略に手こずりそうです。
逆に、鵡川高校にはそんな好投手だけに攻略すれば、大きな自信となり、次戦以降が非常に楽しみになってくると言うことが出来ます。
この菊池投手が際立つ花巻東ですが、攻めに目を転じますと、俊足選手を揃え、何としてでも1点を取りに行く野球が浸透していて抜け目がありません。
投手が良いだけに、守備も鍛えられていて投打のバランスが取れています。
鵡川高校とはよく似たチームのような気もします。
まぁ、いずれにしても失策や四球などミスが絡んだらたちまち劣勢に回り
1点が勝敗を決するような試合展開が予想されます。
まずは先取点を取り、早く平常心に戻って自分達の野球が出来るかが大きなポイントになることでしょう。
いずれにしても大会ナンバワン左腕と、優勝候補に一角に名を連ねている
チームの戦い。1回戦屈指の好カード。どんな試合展開になるのか興味津々です。


明治神宮大会の鵡川高校ナイン
シシャモ打線 相手剛腕左腕に屈す !
九回ようやく2安打、夏に向け課題露呈
 初出場の花巻東高(岩手)が5年ぶり3度目出場の鵡川高校(北海道)を5−0で下しました。
大会屈指の左腕・花巻東の菊池雄星投手(3年)が、鵡川打線をわずか2安打に抑え12個の三振を奪う好投を見せました。
確かに、相手は最速150km/hに迫る速球を持つ大会ナンバワーン左腕投手。
しかし、研究する時間も十分にあり、重量クリーンアップと好投手西藤を擁するなど、投攻守走ともにハイレベルでバランスが取れ、優勝候補の一角に名を連ねている鵡川高校にとっては、骨のある対戦相手ではありますが、攻略は可能と踏んでいました。
ところが、ゲーム展開は予想どおりには進まず、「こんなはずでは」の意外な方向へと進んでいきました。
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
鵡川高校
0 0 0 0
0 0
0 0
0
0
花巻東高 0
0 2 2 0 0
1
0
×
5
            投手: [鵡川] 西藤→柳田→石井 [花巻東] 菊池
試合が動いたのは三回裏の花巻東の攻撃からです。
この回、花巻東は鵡川の主戦・西藤を攻めて、死球を足掛かりに2盗塁を絡めて1死二、三塁とし、暴投と五番千葉の右翼線二塁打で2点を先取しました。
さらに四回にはバント安打を生かして加点するなど走力を使った積極的な攻めが功を奏し結局、鵡川の主戦西藤は五回で4点を失いマウンドを下りました。
似たようなチームカラーですが、ここまでは花巻東の足を使った攻めが光っていました。
また、花巻東高の主戦・菊池は序盤、1、2番打者には140km/h台半ばのストレートで牛耳ったかと思うと、強打者の三番西藤、四番柳田には一転して変化球攻めで内野ゴロに仕留めるなど、考えた投球を披露し、上々の立ち上がりでリズムに乗りました。
その後も伸びのあるストレートと切れるスライダーのコンビネーションで鵡川高校にに突け入るスキを与えず回が進んでいきます。

花巻東、本塁を突くもタッチアウト

そんなエースの好投に打線が応え、三、四回に2点ずつ得点し、試合の主導権を握りました。
鵡川打線は、菊池投手の緩急をつけたピッチングの前に凡打と三振の山を築いていき、なかなか反撃の糸口がつかめません。
試合は終盤、花巻東は七回に、この回先頭の二番佐藤涼が、鵡川の3番手投手石井から10球粘って四球で出塁、続く川村がバントで送って一死2塁の追加点機に主砲の猿川がレフトへ2塁打を放ち、2塁から佐藤涼を迎え入れ5点目を追加しました。
回は既に八回ですが、鵡川高校打線のバットから快音が聞かれません。
この回もツーアウト。菊池の投球は相変わらずです。
打者一人も出さないパーフェクトピッチングが続いています。
ここで打席には、六番阿部康が入りました。
八回2死、スタンドもざわついています。
菊池も意識したのでしょうか。珍しくこのバッターにはボールが先行し、ノースリーとコントロールを乱しています。
1球ストライクは取りましたが、次の球が外れて四球。
鵡川高校もやっとここに来て始めてのランナーを出しました。
しかしながら、一塁上の阿部康は、何を勘違いしたのかか2塁盗塁を敢行、寸前タッチアウトで鵡川には依然として得点が入りません。
そして、いよいよ最終回。

八回一死鵡川の代打高地がチーム初安打を放つ。投手菊池

ここで1本でも出なければ不名誉な記録が残ります。
先頭打者の代打・山田は空振りの三振に倒れました。
鵡川は代打攻勢を仕掛け、右打者の高地ガバッターボックスへ。
高地はワンストライク後の2球目を一閃すると打球はレフトの前で弾みました。
鵡川高校には待望久しかったこの試合初ヒットが九回一死から飛び出しました。
が、続く代打の久野はスイングアウトの三振に倒れ二死1塁です。
バッターは先頭の阿部康。
1番バッターの阿部がここで意地を見せ菊池の145km/hのストレートを見事に弾き返し2本目のヒットを放ち反撃のノロシを上げましたが、続く途中から入っていた2番高西が三振に倒れ万事休止ました。鵡川高校は、花巻東・菊池の前に12個の三振を奪われ、ヒットは最終回の2本のみ。
まさかまさかの完敗で初戦敗退を喫しました。
鵡川高校にとり、この春は、いろんな意味で非常に勉強になったことでしょう。
もともと全国レベルの実力を秘めたチーム。
この春のほろ苦い教訓を活かすもうひとつの大会が残されています。
一皮むけた姿をもう一度甲子園で見たいものです。夏へ向けてより一層の飛躍を期待致します。


         試合終了後、応援団に挨拶に向かう鵡川高校ナイン
第91回全国高校野球南北北海道大会展望
 全国大会は8月8日に阪神甲子園球場で開幕、全国約4000を超える参加校の中から勝ち残った47都道府県の49代表(北海道は南北、東京は東西2校ずつ)が、頂点を目指し戦いを繰り広げます。
既に6月20日に「熱い夏」のスタートしている南北海道ですが、北北海道は120校が参加して6月25日から始まり7月23日に晴れの代表校が決ります。
南北海道は、129校が参加、20日に始まり7月20日の代表決定まで1ヶ月の長い長い戦いが続きます。
北北海道大会
 2007年、2008年夏に連続出場を果たした駒大岩見沢が、他校を一歩リードしています。
春の北海道大会では、優勝した
立命館慶祥にベスト4で0−1のサヨナラ負けと、4強どまりでしたが、クリーンアップを中心に打線に迫力があり、どこからでも点が取れる攻撃力に加え、主戦・小川も大崩れすることなく安定した投球を披露するなど投攻守ともハイレベルでまとまっています。
白樺学園は、駒大岩見沢に肉薄する存在でしょう。
特に、打撃力に定評があり、どこまで成長するのか楽しみです。
また、本格派の田甫が投手陣を引っ張りますが、2番手以下の投手の底上げが優勝への絶対条件でしょう。
旭川工業も、しぶとい試合運びをします。
左右4人の投手を擁していますが、道大会では準Xの
北照高校に0−13のコールド負けを喫しました。投手陣の継投に磨きをかけ、足を使った攻めで頂点を目指します。
好投手上田を擁する
武修館は、打線が奮起すれば期待が持てます。
その他、目だった戦績は残していませんが、
旭川実業は3人の本格派投手を擁しています。
打力はそうありませんが、足を駆使した機動力で接戦に強いチームです。

南北海道大会
 南北海道は、駒大苫小牧が昨年選手権の出場を逃してから戦国時代の様相を呈しています。
今年も、春の全北海道大会では、
立命館慶祥が初優勝を飾りました。
原動力は主戦・工藤。抜群のスタミナと制球力で7試合を投げ切りました。
夏の課題は工藤に続く投手の成長でしょう。
マークがきつくなる上、炎天下での連投は、春の大会とは全く違います。
北照高校は道大会準優勝校。
小本を中心としたクリーンアップをはじめどこからでも点が取れます。
春季北海道大会の尚志学園戦、旭川工業戦は計22点と得意の打線が爆発し大勝しました。
技巧派の五十嵐が七色の変化球を操り、打たせて取る投手なので守備は安定しています。
第39回明治神宮大会で準決勝まで進出、センバツでは優勝候補と高い評価を得た
鵡川高校ですが、選抜大会準Xの花巻東(岩手)の左腕・菊池の速球に手も足も出ず0−5と完敗しました。
夏はこの借りを是非とも返したいところ。
西藤昭太・柳田恭平・森泰一を中心にした打撃や140`を超える速球を持つ西藤昭太・柳田恭平・石井克幸など投打とも高いレベルを誇っています。
春センバツを引きずらなければ優勝するだけの力は十分に持っています。
その他投手力の良い
函館有斗高校北海学園札幌のほかに当然駒大苫小牧などが絡んでくる展開が予想されます。

北北海道は 旭川大が6年ぶり7回目の夢舞台
北北海道大会決勝戦         平成21年7月25日   於:旭川スタルヒン球場
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
旭川大高 0 0 0 1 4 0 0 0 0 5
帯広大谷 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
旭川大:柿田
帯広大谷:杉浦→原尾

6月25日に始まった「第91回全国高校野球選手権北北海道大会」は、1ヶ月の長丁場を経て7月25日、旭川スタルヒン球場で決勝戦が行なわれ、旭川大高が、主戦左腕・柿田の好投と、主砲奥野の活躍などで、帯広大谷を下して平成15年以来6年ぶり7回目の甲子園出場を決めました。
旭川大優勝の勝因は、投打ともに高校生らしい基本に忠実な野球が挙げられますが、中でも大黒柱の主戦・柿田の存在抜きには語れません。
2度のコールド勝ちがあったとは言え、全7試合に登板、60回投げて被安打42、与四死球は、わずか11、失点も7と大車輪の活躍でした。
中でも、奪三振は投球回数を大きく上回る88を記録しています。
180cmの長身から切れ味鋭いスライダーと、低目へ直球をテンポ良く投げ込み、野手陣との間合いが良くチーム失策も1試合1以下と堅守を誇っています。
守りに比べ攻撃は、今ひとつの感はぬぐえません。
チーム打率2割7分9厘は、決して高い数字とは言えません。

四回表二死2塁、霜津の右3塁打で奥野が生還
北北海道大会では、主砲の奥野に当たりが止まっていましたが、決勝で2本のヒットを放ち調子は上向きです。
クリーンアップを形成する柿田、奥野、川上、さらに霜津の前にいかに塁上を賑わすか、1、2番を打つ藤森、諸橋の出塁が打線のカギを握っていると言っても過言ではありません。
また、北北海道大会では7試合を投げ抜いた主戦・柿田ですが、蒸し暑い甲子園では、北海道の大会のようには行きません。
柿田以外の控えの投手が最後の夏を経験していないのは不安材料でしょう。
端場雅治監督にしてみれば、柿田に全幅の信頼を置いているのでしょう。
吉と出れば幸いですが・・・。
また、レギュラーの大半が2年生と言うのも、微妙なところでしょうか。
守備が機能し、得意の先行逃げ切りのパターンに持ち込めば若い選手の勢いが倍増することでしょう。

南北海道は 札幌第一が7年ぶり2度目
南北海道大会決勝戦             平成21年7月22日   於:札幌円山球場
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
札幌第一 1 2 0 1 1 1 0 2 0 8
小樽北照 0 0 0 0 0 4 0 0 0 4
南北海道大会は、戦前有力視されたチームが星の潰し合いを演じ、結局、栄冠を手にしたのは、札幌第一でした。
昨年の大会でも決勝まで勝ち上がりました。
平成20年7月19日、北海高校に、0−6と破れ、6年ぶりの夢舞台進出を阻まれました。
選手達は、目の前からスルリと抜け落ちた「甲子園キップ」を目の当たりにし、その悔しい思いを2度と味わいたくないと、1年間精進に精進を重ねました。
チームの攻めの特徴は、時にオーソドックス、時に大胆。
チーム打率3割3分が示すように、上位下位どこからでもチャンスを作ることが出来ますが、勝負どころでは手堅く送る作戦を敢行します。
打線は、三番・畑洋匡、四番・松浦昌平、六番・宮田優輝が、7試合を戦い、4割を超す打率で打線を引っ張りました。

やったー!札幌第一が甲子園を決めた瞬間
南北海道大会では、準々決勝の駒大苫小牧を10−2のコールドで退け波に乗りました。
そして、決勝は、それまで猛打を前面に勝ち上がってきた優勝候補の北照高校に投打で圧倒しました。
札幌第一は、正直なところ大会前はダークホース的な存在で、あまり高い評価を受けていなかったのは事実です。
秋・春の道大会は地区予選で敗退しています。
当然のことながら、「昨年夏の悔しさは何だったのか」と言う声が周囲やチームから上がってきます。
そんな中、チームが変わってきたのは、主戦左腕の掛端の春以降の精神的な成長でしょう。
前年の決勝も2年生でマウンドを経験しています。
あの悔しい思いを試合にぶっつけ、苦しい場面を精神を集中して何度も乗り切ってきました。
南北海道大会では6試合投げ、51イニングで被安打28、失点13に奪った三振が22。
ただ、与四死球28はやや制球に課題を残す数字でしょうか。
打線は、ここぞと言う時に集中力を発揮します。
爆発的な力はありませんが、大振りせずコツコツと単打を連ねて点を積み上げます。
いずれにしても、春まで評価の低かったチームがここ1〜2ヶ月で急速に力を付けて来ました。
甲子園でもその勢いに乗り旋風を巻き起こしてもらいたいものです。

旭川大 善戦及ばず初戦敗退
第91回全国高校野球選手権大会
1回戦2日目第1試合                 2009年8月11日(阪神甲子園球場)
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
旭 川 大 高 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
常 葉 橘 高 1 0 0 0 0 0 1 0 × 2
旭川大の初戦の相手は、静岡代表の常葉橘です。
ここ数年力をつけてきたチームで静岡大会では上位進出の常連に名を連ねています。
今年、念願かなって始めての甲子園に駒を進めてきました。
初出場ですが、昨年夏の大会では、姉妹校の
常葉菊川が決勝まで勝ち上がっています。
旭川大にとっては、「相手に不足なし」と言った相手でしょう。
試合は、0−2の僅差と強豪を相手に互角の試合運びをした旭川大ですが、得点チャンスを相手の好守に阻まれたり、あと1本が出ませんでした。
常葉橘は、初回一死から二番・小泉が右翼線に2塁打を放ち柿田のボークで3塁へ進むと、三番・庄司が右前にヒットを放ち小泉を3塁から迎え入れ先制しました。
柿田の立ち上がりの一瞬のスキを突いた攻撃は、さすが、レベルの高い地区を勝ち抜いてきたチームです。
七回は七番・早川が、旭川大のミスに乗じて得点圏に進塁、送りバントと犠牲フライで1点をもぎ取るソツのなさを披露しました。

二回表、旭川大無死1、3塁、スクイズで3走奥野が本塁を突くも憤死
好機に1本が出なかった旭川大と対照的な点の取り方です。
旭川大主戦の
柿田は、常葉橘を5安打に抑え込む好投を見せました。
勝敗を分けたのはわずかな守備の乱れでしょうか。
両チームこの日は第1試合の日程です。
その中で、常葉橘にとっては、不安な状態で試合に臨んだはず。
早朝、襲った駿河湾を震源とする大きな地震に見舞われていたからです。
しかし、プレーではそんな心配をモノともせず試合に集中して戦っていました。
主戦・庄司も初回、モーションの注意を受けていて、崩れてもおかしくない場面です。
さらに先頭の藤森の打球を常葉橘守備陣がミスしたものの、諸橋の送りバントを素早く処理、セカンドで封殺しました。
旭川大は、二回も無死1、3塁の得点の好機を作りました。
ここで旭川大は、六番・門前がスクイズを敢行しましたが、投手の庄司が猛然とダッシュ、捕手へのグラブトスで3走奥野が本塁寸前憤死、ピンチを切り抜けました。
ここで1点でも入っていたらその後の展開はどう変わったか分かりません。
旭川大の主戦左腕の柿田も、最後の夏、最高の投球をしたと思います。
しかしながら、勝負は時の運、攻守でわずかに勝敗の女神が常葉橘に微笑み、旭川大の長い夏が終わりました。
札幌第一 悲願の甲子園初勝利!!
第91回全国高校野球選手権大会
1回戦2日目第2試合                 2009年8月14日(阪神甲子園球場)
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
鳥 取 城 北 0 0 0 0 0 1 1 0 1 3
札 幌 第 一 0 1 0 0 2 2 0 1 × 6
札幌第一が、チャンスを確実に点に結びつけるとともに、小刻みにリードを広げ初戦を飾りました。
二回裏、宮田の左翼線への2塁打と送りバントで迎えた一死3塁に、八番・掛端の内野安打で1点を先制しました。
五回には四番・松浦のタイムリーなどで2点、六回には五番・宮田の左へのソロ本塁打などで2点を追加しました。
さらに、八回には主砲の松浦に一発が飛び出し、鳥取城北の後半の追い上げを振り切り、甲子園初の1勝を挙げました。
初出場の鳥取城北は緊張からか、足が地につかず、4つの失策で、追っても追っても追いつかない試合展開を余儀なくされました。

甲子園での初勝利を応援団に報告、喜びの札幌第一ナイン
札幌一にとっては、ヒット9本の打撃はもちろんのこと、犠打を絡めた小技も功を奏し、大技小技を絡めての試合展開でした。
先制、中押し、ダメ押しと試合運びも理想的です。
守備も投手・掛端が10本のヒットを打たれながら、変化球と直球の緩急を巧く使って要所を締め、与えた失点は3。
掛端を盛り立てた守備陣は、二回、四回に無死から出塁した走者を捕手・松浦がけん制で刺すなど、球際に強い粘りのプレーを披露しました。
とりあえず、初戦突破を果たした札幌第一の次の対戦相手は、智弁和歌山です。
智弁和歌山は、高嶋監督が甲子園最多勝利を狙う和歌山の強豪で、この大会が5年連続出場です。
ただ、今年のチームは経験が浅く、定評の打撃も今ひとつと言う評判です。
しかしながら、投手陣は大会1、2を争う左腕の岡田投手が控えています。
140kmを超すストレートに、一級品のスライダーさらにチェンジアップを操る好投手です。
札幌一にとっては、この岡田投手をどう攻めるかが、勝敗の行方を大きく左右すると思います。
札幌一 強豪相手に九回力尽く
第91回全国高校野球選手権大会
 2回戦9日目第3試合                2009年8月18日(阪神甲子園球場)
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
智弁和歌山 0 0 2 0 0 0 2 0 4 8
札 幌 第 一 0 2 1 2 0 0 0 0 0 5
札幌第一は、和歌山の強豪に対して試合を通し終始、主導権を握り続けましたが、最終回に惜しくも逆転され3回戦進出はなりませんでした。
智弁和歌山の左腕・岡田投手は和歌山大会からズーッと相手に点与えていません。
1年時から甲子園と言う大舞台を経験していて投球術に長けています。
直球は140kmを超え、高速スライダーが打者の胸元をえぐり、投球イニングを遥かに超える三振を奪っている大会1、2の好投手です。
その岡田から札幌一が、二回裏2点を奪い、先制ました。
この回、先頭の四番・松浦が死球で出塁、続く冨田が送りバントを敢行、これを投手岡田が2塁に投げると走者が一瞬早く、野選となりチャンスが広がります。
さらに敵失が絡み、無死満塁の好機を迎えます。
ここで七番・坂本のスクイズははずされ一死となりますが、直後に岡田がワイルドピッチを犯し3走がホームイン。札幌一に点が入りました。
岡田投手がこの夏始めて失った得点です。
さらに坂本の打った打球がショート後方に落ち、この回2点が札幌一に入りました。
三回表、四球を足がかりに同点に追いつかれましたが、その裏二死から、冨田、掛端の長短打ですかさず突き放します。

二回裏、札幌一無死満塁、坂本のスクイズが外され失敗
四回にも二番・畑の右中間タイムリーで2点を追加し、差は3点に広がります。
今年は、守備のチームと言われる智弁和歌山に野選や暴投など、ミスが重なったこともありまが、好投手岡田に対して果敢に攻めた札幌第一の打線が光りました。
しかし、優位に立てたのは、前半まで。
中盤以降、立ち直った岡田の前に完全に封じ込められます。
七回には4安打を集中され、差は1点となり、流れは智弁和歌山に傾いていきます。
ここまで好投していた掛端も次第にスタミナを奪われ、八回辺りからアップアップの状態に。
そして、最終回、同点タイムリーを許して、須田に救援を仰ぎました。
今大会初登場の須田も厳しい場面の登板で、雰囲気に飲まれたのか失点を重ね、この回4点を入れられ力尽きました。守備のチームと言われても和歌山の名門。
ここぞと言う時の集中力はさすがです。
札幌一主戦・掛端投手も試合中盤までは、直球、変化球とも低目に集まり相手打線を3安打に封じ込める上々の出来でしたが、終盤は相手の重圧に押しつぶれた格好です。
一方、岡田投手に8本のヒットを浴びせた打線も前半の活発さは消え、岡田投手が立ち直った後半は、チャンスの糸口を見出すことが出来ず、終わってみれば12個の三振を奪われていました。
しかし、この夏は悲願の甲子園初勝利を挙げた札幌第一。
大舞台での勝利は選手達はもちろん、受け継がれる後輩達にも大きな励みとなることでしょう。

北照高、10年ぶり3度目のセンバツへ
 第82回選抜高校野球大会(3月21日から12日間、阪神甲子園球場)の出場32校が出そろいました。29日に大阪市北区の毎日新聞大阪本社で開かれた選考委員会は、一般選考29校、21世紀枠3校を選出しました。
組み合わせ抽選会は3月13日、毎日新聞大阪本社で行われます。
北海道からは、ここのところ常に上位にランクされる実力を誇ってきた北照高校が10年ぶり3度目のセンバツ出場を勝ち取りました。
2000年のセンバツ出場後、毎年のように全道でトップクラスの実力を誇りながら、不祥事などあと一歩のところで高い高い壁に跳ね返されてきました。
それだけに10年ぶりに、センバツの重要な選考資料となる昨秋の全道王者となったあと、北照高の河上監督は「これでセンバツは行ける」と感慨に浸っていたのが思い出されます。

10年ぶりのセンバツ出場が決まり喜ぶナイン
北照高校の主戦右腕の又野は、全道大会で全試合に先発、直球はmaxが140kmに迫る球威を誇り、鋭く落ちるフォークとのコンビネーションで相手打線をねじ伏せてきました。
リードする捕手西田とは前チームではともに野手でレギュラーを張り、今のチームでは打線の核として中軸に座るなど、北照高の文字通り中心的存在として全道大会優勝に貢献しました。
同大会決勝の札幌南高戦では、又野投手が利き指のツメをはがし、試合の途中から外野の守備に退きましたが、このピンチにナインが奮起し優勝をもぎ取りました。
全道大会では捕手西田も準決勝戦で負傷するアクシデントに見舞われましたが、打率が5割を超えた1年生のリードオフマン・大野のセンスある打撃や又野をリリーフした左腕・千葉の好投など、ホープや控え選手が成長、チーム全体の底上げが進みました。
北照高は投では主戦又野、攻では1番・大野、中軸の又野、西田が引っ張って全道大会の全試合で二ケタ安打を記録、守備も穴がなく投攻守三拍子高いレベルで揃った完成度の高いチームとして本番でも注目を集めることでしょう。
北照高校と言えば、冬季オリンピック選手を多数輩出したことでその名が全国に轟いています。
この冬開かれるカナダ・バンクーバー五輪にも、アルペンスキーに皆川賢太郎選手と佐々木明選手が出場します。
その他スキージャンプで八木弘和、船木和喜のメダリストスも同校の卒業です。
特にスポーツコースはスキー及び野球に絞って全国から生徒を募って強化に努めています。
スキー部はオリンピック選手を数多く育成してきた。
野球部も春は3回目、1回合わせて4度の甲子園出場を果たし、プロ選手も輩出しています。
北照高の初戦は6日目に秋田商と
 3月21日、阪神甲子園球場で開幕する第82回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選が13日、毎日新聞大阪本社・オーバルホールでありました。
北海道代表の北照高校は、大会6日目の第1試合で秋田県の秋田商業と対戦することが決まりました。
抽選のクジを引く北照高の西田明央(あきひさ)主将にはこの日、心に秘めているものがありました。
それは、 選手宣誓のクジを引くことです。
昨秋の明治神宮大会に出場した際、一旦は選手宣誓をすることに決まって いましたが、同大会は大学生も参加する大会です。
西田主将が喜んだのも束の間、開会式では大学の部の愛知学院大主将がが選手宣誓を行い、西田主将は宣誓の文言作りにかかわったのみ、思い出も 作ることが出来ませんでした。
その時から、センバツでは 是非、選手宣誓をしたいと強く思うようになったと言います。
抽選日前日のキャプテンミーティングで司会者から「選手宣誓をやってみたい人」と想定外の質問を受け迷わず、手を挙げました。
周りを見ると、手を挙げたのは帝京の小林孝至主将(2年)と2人だけでした。
もっとも、選手宣誓は全参加校のキャプテンがクジを引いて決まります。
確立は32分の1。極めて低い数字です。
そんな中、抽選会でなんと夢が現実となり、開会式で選手宣誓と言いう大役を引き当ててしまいました。
西田主将は、「やりたいと言っていたのでうれしい。緊張すると思うが一生の思い出になる。高校野球らしい プレーを呼びかける宣誓をしたい」と、大役に賭ける思いを語った後、「初戦より選手宣誓の方が気に
なっている」と正直な胸の内を吐露していました。

市役所を訪問出場報告
 ところで、北照高校の初戦は大会6日目とかなり遅めです。
3月上旬から温暖な愛知、和歌山に遠征して本番に備える練習に励んでいる北照高校ですが、春センバツは冬場の体力作りから、実戦練習が少ないまま本番に突入しますので出場校にとっても調整が難しいものです。
その点では大会中盤に日程が組まれたことは、調整期間が十分過ぎるほどあり、精神面さえコントロール出来ればかえって好都合な日程ということが出来ます。
一方、秋田商ですが、前身は1920年創立の秋田市立校で1922年に野球部創部と長い歴史と伝統のある学校です。
センバツには今回が4年ぶり6度目の出場です。
因みに夏の甲子園は15回も出場しており秋田県屈指の名門校です。
2004、2006年のセンバツでは8強まで進出、実績でも申し分ない成績を収めています。
チームは、防御率1.07の右の本格派・片岡元気と、左の技巧派・須田貴司を中心に、守りからリズムを作ります。
失点は 2.47とそのまま投手力優位を反映した数字が残っています。
打線も4番の鎌田貴大を軸に打率5割と打ちまくった麻生真主将が引っ張り東北大会を制しました。 
チーム打率 は3割4分4厘と、守りのチームの印象ですが、水準以上の打撃成績を残し投打ともスキのないチームということが出来ます。

選手宣誓のクジを引き喜ぶ西田主将
 秋田商は、昨秋の東北大会で新型インフルエンザに集団でかかり、ベンチ入りの12人だけで優勝を勝ち取った。
この日、麻生真主将は「苦しい中で秋の東北大会を切り抜けたことが、チームワークを強くした。 甲子園でも全員一丸で向かう」と抱負を述べ、「投手をどれだけ援護できるかが試合の鍵となる。第6日の試合は気持ちの維持が必要になってくるので、チーム全体で引き締めたい。」と話しました。太田直監督は、「強豪校と試合ができて光栄。北照はバッテリーが手ごわいが、選手の長所を出せれば勝機は見えてくる。実戦練習に力を入れていきたい。」とした上で「6日目までは時間がある。万全の態勢で臨みたい」と話した。 一方、北照高校の河上敬也監督は、「調整する時間ができた」と前向きにとらえていました。
続けて「対戦相手は同じ雪国の秋田商。昨秋の秋田県大会は準決勝で敗れたが、東北大会は片岡元気投手(2年)らの好投で頂点に立っている。実力のある投手がいて、打撃も力強い印象がある。これから対策を練りたい。」と警戒心を持って話していました。
両校とも昨秋は、全国の地区大会優勝校が集まる神宮大会に出場した実力校です。
西田主将は、「やってきた100%の力を出したい、試合まで長いが気持ちに緩みが出ないようにチームを持っていきたい」と主将らしく語っていました。

北照高校の主戦右腕・又野投手
北照高、秋田商に快勝初戦突破!
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
秋田商業 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
北照高校 2 0 0 0 0 0 0 0 × 2
主戦又野、秋田商打線を寄せ付けず
 抽選で大会6日目の日程が、雨でさらに2日延びてようやく甲子園の晴れ舞台に立った北照ナインが、ブランクをものともせず自分たちの野球を展開、東北ナンバーワンの秋田商業を退け2回戦に駒を進めました。
センバツ大会での北海道勢の勝利は、第77回大会に出場した駒大苫小牧以来5年ぶりです。
この試合、北照主戦の又野投手は立ち上がりからストレートが走り自己最速の142km/hを記録、スライダーのキレも抜群で秋田商を圧倒しました。
一回裏、北照は秋田商先発の左腕須田に襲い掛かります。
トップバッター・大野が、大きく曲がるカーブをいきなり右前に運び出塁しました。
続く2番木村は、先頭打者を出して動揺が見て取れる須田のボールを見極め、ストレートの四球で北照に先制のチャンスが訪れました。
続く3番キャプテンの西田はチームの柱。
河上敬也監督の信頼が厚く、初球から果敢に打って出て送るそぶりは全くありません。
結局、強いゴロがショートに飛び、惜しくも6−4−3の併殺、場面は二死3塁と変わりました。
打席には長打力のある主砲又野が入りました。
北照高としては、なんとしても先取点が欲しいところでしたが、又野への1球目はスライダーが曲がりすぎて暴投と言う思わぬカタチで北照に先制の1点が入りました。


北照主戦の又野投手
 これで気が楽になったのか打席の又野が、真っ芯で捉えたど真ん中のスライダーが左中間最深部に飛び込む大会第6号の本塁打となり、北照が2点を先制しました。
打力には定評のある4番又野選手ですが、それにしても素晴らしい当たりでした。
北照はさらに後続が安打とスチールさらには四球を絡め二死満塁とチャンスを広げ攻め立てましたが、8番千葉がセカンドゴロに倒れ追加点はなりませんでした。
しかし、投打の柱・又野の一打は北照高にとってはことのほか大きく、二回以降、投球の幅の広がりとマウンドでの余裕が出てきました。
初回同様、ゆったりしたモーションから直球とスライダーをコンビネーション良く散りばめ、秋田商に付け入るスキを与えません。
加えて捕手・西田の打者の心理を読んだリードで三振の山を築いていきました。
圧巻は四回表でしょうか。
この回一死から3番・鈴木(文)がライト頭上を越える3塁打で出塁しました。
ここば試合の流れを大きく左右する場面です。
点が入れば秋田商は俄然勢いづきます。
しかも打順は中軸。
当然又野もその辺のところは判っていて、1点もやらない投球を心掛けるでしょう。
そして、結果は4番・鎌田を空振りの三振、5番・松橋を見逃しの三振に切って取りました。
いずれもキレ味抜群のスライダーでバットに当てさせない渾身の投球です。
この日の又野投手は、狙って三振が取れるほどの絶対的な球のキレと伸び、ベースの内外を旨く使った制球力の良さを披露してくれました。


初回、左中間本塁打を放ち喜ぶ又野
 試合は、北照高校が初回に2点を挙げ主導権を握りましたが、二回以降は両先発投手の見応えある投手戦を展開しました。
北照高は、秋田商・須田投手が立ち直り、緩いカーブとスライダーそれに時折見せる130q前後の直球のコンビネーションに翻弄されて、ヒットは七回に6番・野館のレフト前ヒット1本のみとややお寒い状態です。一方、北照の又野投手は、四、六、九回に長打で得点圏に走者を進められましたが、ここ一番の集中力が素晴らしく、いずれもスライダーを中心に低めへの制球で秋田商に点を与えない見事な投球を披露しました。
この試合奪った三振は10個ですが、スリーバント失敗の三振を除くと残り9個はすべてスライダーで奪ったものです。
スライダーの威力がいかにすごかったかが如実にわかります。
北照高校の2回戦の相手は、福岡の自由ヶ丘高校です。
同校は、初戦で大会トップクラスに数えられていた一二三投手を擁して優勝候補に挙げられていた東海大相模を破っています。

秋田商業を破り応援団席に挨拶に向かう北照高校ナイン
とりわけ古賀翔太選手中心のクリーンアップは破壊力抜群です。
甲子園で実績豊富なベテラン・末次秀樹監督の采配も要注意です。
北照高校としては、今日のように序盤で先制点を取り、又野投手で逃げ切る展開が理想でしょうが、秋田商戦で湿りがちだった打線が奮起して又野投手を楽にさせるかに勝敗の行方がかかっています。

北照高校、初の8強へ進出!
又野のアクシデント乗り越え全員一丸
 2回戦第3試合 2010年3月30日(火)              =阪神甲子園球場=
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
北照高校 0 0 0 0 0 0 3 0 2 5
自由ケ丘 2 0 0 0 0 0 3 0 1 4
 北照高校が、センバツ出場3回目にして、初めてのベスト8進出を果たしました。
2回戦の相手は福岡・自由ケ丘高校でした。
初戦で優勝候補の東海大相模を破って波に乗っているチームです。
この日の先発は、初戦と同じ左腕の小野投手です。
東海大相模戦では、コーナーを突く投球が冴えて相手に的を絞らせない制球力の良さを十二分に発揮していました。
北照は、チームの大黒柱又野がマウンドに上がりました。
初戦秋田工業戦では、マックス142kmと自己最速を記録したストレートと切れ味鋭いスライダーで10個の三振を奪いました。
試合は序盤から動く気配です。
1回表、北照はトップバッターの大野が、スライダーをセンターへ弾き返して出塁すると、続く2番木村が四球を選んで無死1、2塁と、早くも先制のチャンスを迎えました。
続くバッターは3番キャプテンの西田、最も信頼出来る打者です。
ここで河上監督は強攻策を選択しました。
しかし、西田の打球はサードへ。

九回表、西田左越えに適時3塁打
これが併殺打となり、4番又野も左飛に倒れ先制点を挙げることは出来ませんでした。
その裏、又野も先頭バッターの柳に3塁線を破られる2塁打を浴びいきなりピンチに立たされます。
2番板谷の送りバントは投前にフライが上がり失敗、しかし、後続が四球を選び、さらに重盗を仕掛けられ一死2、3塁と自由ケ丘のチャンスは広がりました。
この辺り、さすが強豪校を破ってきた片鱗を初回から見せ付けます。
ただし、ここは又野投手が踏ん張り、内野ゴロと中飛で相手に得点を与えません。
両チームとも序盤から塁を賑わせますが、後1本が出ず無得点のまま回が進みます。
四回表、北照の攻撃でアクシデントが起きました。
情報によりますと、四球で出た又野が相手投手のけん制球に頭から帰塁した際、1塁手と交錯して利き腕の右手親指を突き指したとのことです。
その裏は、治療のあとマウンドに上がりましたが、五回途中から左腕千葉へスイッチ、自らはライトの守備へ入りました。
北照高にとっては大きなダメージでしょう。
この回、自由ケ丘は一死1、2塁から1番柳が、替わった千葉からレフト前へ運ぶと、セカンドランナーの楠田が3塁ベースを蹴ってホームを狙いました。
が、ここで北照レフトの黒田が見事なダイレクト返球で本塁寸前楠田を刺しタッチアウト。
前半を終わって0−0の均衡が続きます。
そして迎えた七回表、やっと試合が動きます。

回表二死3塁、北照木村絶妙のセーフティ
先頭の6番野館が中前打で出塁、続く新谷がしっかり送って一死2塁と先制のチャンスを迎えます。
ここで河上監督は、代打に池田を送ると見事期待に応えた池田の一打が三遊間を突破、ワンアウト1、3塁と一気に好機が広がりました。
そしてラストバッター千葉のプッシュぎみのスクイズバントがショート前に転がって3塁から野館が生還、ようやく北照に先制点が入りました。
続くトップの大野が右中間を破る3塁打で2点目、2番木村の絶妙なセーフティバントでこの回3点が北照に入りました。
試合終盤にきてからの3点、北照にとっては大きな大きな得点です。
ところが、その裏、自由ケ丘も意地を見せます。
先頭藤井のショート内野安打をきっかけに反撃に出ます。
藤井は2盗に失敗しましたが、一死から連続四球に3本の長短打を連ねてアッと言う間に3点を返しふたたび振り出しに戻しました。
この回は、急きょ登板した千葉にとっては3点のリードが逆に重しとなり、それまでの無心な投球から、勝ちを意識して萎縮してしまい球を置きに行く逃げの投球に変わっていました。
そこを強打の自由ケ丘打線に付け込まれた格好です。
八回裏も四球や守備のミスに重盗などで、一死2、3塁のピンチを迎えましたが、ここは千葉が踏ん張り後続を2者連続三振に切って取り勝ち越しを許しませんでした。
この場面は開き直ったのでしょうか、七回とは打って変わって、鋭い腕の振りから放たれた大きなカーブに相手打者のタイミングが合わず事なきを得ました。
こんな千葉の頑張りにバックが援護します。
迎えた最終回、先頭の金沢が四球で出ると、千葉が送って一死2塁。
トップ大野の中飛で金沢は3塁へ。
二死ながら勝ち越しのチャンスです。
ここで2番木村がこの日2本目のセーフティーバントを3塁線に決めました。
まさに職人芸の見事なバントが決まって3走金沢が還って1点勝ち越しました。
さらに3番西田の打球がレフトオーバーの3塁打となりこの回さらに1点を追加しました。
そして、その裏の自由ケ丘の反撃を1点に抑え北照高校が僅差で逃げ切り勝ちを納めました。
北照は初戦では又野の本塁打とパスボールで挙げた初回の2点しか点が取れず、しかもヒット5本に抑えられました。

ベスト八進出を決めて喜ぶ北照ナイン
しかし、この日は序盤から積極的に攻めて二ケタの11本のヒットを連ねました。
相手に追いつかれてもすかさず突き放すなど、攻撃面は初戦の反省が活かされていました。
ただ気になりますのは、主戦又野のケガの状態です。
次の試合は明日と連戦になります。
利き指の負傷が1日で良くなるかどうか。
無理なら千葉の連投となるのでしょうか。
この試合では千葉投手に相手をねじ伏せるだけの球威がないだけに痛打を食うケースが見られました。緩いカーブと直球のコンビネーションで打たせて取る粘りの投球で活路を見出すことになると思います。次の相手は岐阜の大垣日大高です。
現状では北照に厳しい試合が予想されますが、力いっぱいの好プレーを期待します。
北照高校、8強戦で散る!
春2勝、夏へ大きな財産
 準々決勝第4試合 2010年3月31日(水)              =阪神甲子園球場=
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
北照高校 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
大垣日大 3 5 2 0 0 0 0 0 × 10
 北照高校の準々決勝・大垣日大戦は、ほろ苦いものとなりました。
大黒柱の主戦又野が前日の自由ケ丘戦で親指を突き指し、翌日のこの日に試合とは又野にとってもチームにとってもあまりにも酷な話しです。
この日、又野は河上監督に登板を直訴したと言います。
主戦の心意気にほだされた監督は先発を又野に託しました。
立ち上がり1番、2番を切って取り一瞬、行けそうな雰囲気が漂いました。
しかし、利き腕の親指の負傷では本来のピッチングをすることができません。
3番・後藤、4番・高田と中軸に対しボールが思ったところに行かず連続して四球を与えました。
最速142kmを記録した直球も130kmを超えることが出来ず、威力も半減していました。
そんな相手主戦の出来を見て、昨秋の明治神宮大会を制した大垣日大が見逃すはずもありません。
5番小尾は甘く入ったストレートを弾き返し、後藤が還って1点を先制しました。
続く6番・安藤は四球を選び二死満塁と、又野に試練が続きます。
7番・長岡は初球のストレートを引っ張ると速い球足の打球が1、2塁間を抜けて2者が生還、大垣日大にさらに2点が入りました。

回途中から又野を救援した千葉投手
「今日の又野は無理」と悟った河上監督がここで動き、ライトを守っていた左腕・千葉がマウンドへ上がり、又野はライト守備にはいりました。
北照にとっては、あまりに早い主戦の降板となりました。
代わった千葉は8番・時本を三振に取り追加点を許しませんでした。
しかし、主導権を握った大垣日大は攻撃の手を緩めません。
二回裏、先頭の阿知羅が3塁エラーで出塁すると、トップの森田は四球、2番・小島が送って一死2、3塁の好機に3番・後藤の痛烈な打球がセカンド左を抜け外野を転々とする2塁打となり2者を迎え入れ差は5点に広がりました。
日大は、なおも畳みかけ3連続長打で3点を追加、この回大量5点が入りました。
三回にも2点を挙げて序盤で10点差、思わぬ大差がつき試合の大勢が決しました。
北照高校も初回は先頭大野がヒットで出塁、四、五回と得点圏に走者を進めますが、主戦左腕の葛西に代わって登板した右腕・阿知羅の投じる落差の大きなスローカーブ、スライダー、時折投げる130km半ばの直球など、緩急を付けた投球にあと1本が出ずなかなか得点を挙げることが出来ません。
六回表、四球で出た西田が連続暴投で3塁へ進んだあと5番・安部がセンターへ打ち返しようやく北照高に1点が入りました。

六回表、安部適時打で1点返す
一方、一回途中から又野を救援した千葉は、四回以降は緩いカーブと直球をうまく操り大垣日大打線を無安打に抑える好投で味方の反撃を待ちました。
北照打線は試合の終盤も必死にボールに食らいつき塁上を賑わしましたが、点差は縮まらず結局、9点差のまま試合終了のサイレンを聞き北照高校のセンバツが終わりました。
主戦で主砲の又野の負傷は北照にとっては不運では片付けられない大きな出来事でしたが、救援した千葉が貴重な経験を積み、さらにセンバツで2勝した事実は大きな自信につながったことと思います。
夏は春の悔しさを糧に一回りもふた回りも成長した姿をまた甲子園で観たいものです。

宮崎の県鳥コシジロヤマドリ

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